歩いて帰ろう

  • 2018.06.09 Saturday
  • 15:46

 

気がついた。


北参道の家から表参道の事務所までは電車を使わずに歩いてしまったほうがいっそ早い。

 

裏原経由の散歩通勤が常となっておよそ一ヶ月。

 

そろそろ代わり映えのしない景色にも飽きて、特に帰りはわざとらしく派手な寄り道を模索中。

 

今のところのお気に入りは、あの、あまりにも有名な銀杏並木を突き抜け、球場の縁をなぞるように歩いていると現れる建設中の「新国立競技場」。

 

それでなくとも呆れた質量が、組まれた足場のおかげで完成した姿よりもさらに一回り大きいのであろう、

 

色彩の無い鉄骨から成る砦は剥き出しのカタマリから溢れる圧が荘厳にして、しかしなんという禍々しさよ。

 

 

ぞくぞくしちゃう。

 

と、

 

家の本当にほど近く。

 

気まぐれに入った裏道にてつい先日遭遇。

 

 

「えー!?将棋会館てあのー!?こんなとこにあったのー!?マジかー!」

 

瞬間、加速度的にテンションが上がるも、

 

瞬間、将棋に興味も接点もない自分を思い出してなんだか空回り。

 

なんだったら一瞬とはいえ舞い上がってしまった己が憎い。

 

何と戦っているのだか。

 

住宅街に平然と相撲部屋とか、

 

角を曲がると突然に芸能人とか、

 

そういう不意打ちにまだまだ慣れません。

 

トラップの多い街。

 

動じない男への道のりは険しい。

 

Recipe

  • 2018.05.29 Tuesday
  • 13:30

 

レシピは絶対である。

 

しかし、

 

レシピは完璧ではない。

 

漫然と再現して得られるは凡庸なる形骸のみ。

 

崩してはいけない。

 

壊してはいけない。

 

だが、

 

縛りを枷とせず、制約と誓約の中、

 

いかに己の意思を反映させるか、


何を表現し、

 

誰に届けたいのか、

 

精査し研磨し葛藤して、

 

そうして初めて成るのだ、


スタンダードでありながらオリジナルな、

 

手札と呼ぶにふさわしい、

 

己のレシピ、が。

 

 

オーダーは「B.L.T」

 

パンはウィート。

 

ナチュラルチーズをトッピングでトースト。

 

野菜全部にオリーブを上限で。(上限=MAXで入れての意)

 

ドレッシング、オススメはノーサンキュー。


オイル&ビネガー、塩コショウは気持ち多めで。

 

ホットペッパー追加でお願いします。

 

できた。

 

ここ一ヶ月、ほぼほぼ毎日通い、試行錯誤の末にたどり着いた、

 

これが、オレのサブウェイにおけるフェイバリット・レシピ。

 

 

 

あと最近お茶は「生茶」派。

 

グラン・センテナリオのトリオ

  • 2018.05.17 Thursday
  • 13:40

 

気温の上昇に伴いテキーラ指数の高まってきた今日この頃。

 

まだ店舗も無いのに時折、今のうちに買っとけ商品には手を出したりなんかしている中、

 

以前にも紹介したことがあったけど、もう5年も前のことだし、今回はお仲間も増えたので、ってことであらためましてのこちら。

 

 

「グラン・センテナリオ」

 

 

左から「プラタ」はメキシコがスペイン語圏なら意味は「銀」だから「シルバー」なので要は「ブランコ」と真ん中が「レポサド」に右が「アネホ」。

 

日本語表記のサイトを見る限りはことごとく「プラタ」=28日、「レポサド」=知らね、「アネホ」=18ヶ月の熟成とあるけれど、

 

動画CMだけはいかがなものかと思った本国の公式サイトにはそれぞれアメリカン・ホワイト・オーク樽で7週間・4ヶ月・6ヶ月とあるのよね。

 

毎度のことなら不思議でもないのでスルーしとくよ?

 

昔から正規代理店が無く、並行輸入業者さんが気まぐれに仕入れてくれなければ中々お目にかかれないけど特別人気があるわけでもない以前にあんまり知られていないマニアックというより不遇の銘柄。

 

そんなわけで久しぶりの再会なんだけど、あれ?近年製造されてるボトルはもう少し寸胴でスクリューキャップになってなかったっけ?

 

君たちどこで寝てた子?

 

むしろ喜ばしいことなのでまぁいいけど。

 

知る人ぞ知るボトルと言えるのかもだけど、そこに付加価値をどうのという代物ではないにも関わらず、先日行った六本木の某Barの酒棚にてこの子を発見し、おや珍しいと注文しようとしたら「これはプレミアモノですからねぇ」なんてあり得ない価格を提示してきてものの見事にぼったくろうとしやがってコノ野郎アガベで頭カチ割るぞ。

 

客観的にテイスティングしますれば香りはなかなかなれど味わいは恐ろしく優しめ。

 

良く言えばメロウでスムースなんだろうけどテキーラとしては野趣というか迫力不足が否めない、ともすれば軟弱なテイストは真のテキーラファンからすると物足りないかも?

 

なんだけど、

 

個人的には心のテキーラ・ランキングの常に上位にある逸品。

 

それはテイストももちろん、アール・デコ調のボトルデザイン込みで、どこを切っても美しく繊細な様がもろ好み。

 

うっとりしちゃう系。

 

今回初めて見た化粧箱までエレガント、というどうでもいい要素まで加点されてますます大好きなのさ。

 

 

「レポサド」と「アネホ」はよりまろやか、というより非常に樽の樽感が樽樽していてパラメーターの一部はむしろ強化されてる勢いならば「プラタ」じゃ物足りない、かつテキーラに熟成感を求め楽しみたいって方には打って付け。

 

しかし酒質のデリケートさ加減は変わらない、

 

のだけど、

 

逆にね、

 

お陰様でというか、面白いほど変化が早く、グラスに注いでよそ見しているうちに翌朝おきたら化粧が落ちてて「お前誰だよ?!」ぐらい劇的な変化が楽しめます。

 

いや、

 

いい意味で。

 

俺スッピン好きだし。

 

それはね、俺ってスッピンでも受け入れます的寛容さアピールのすり寄り話じゃなくておそらくは倒錯的思考に基いたある種のフェチズムだからなナメんなよ?

 

何の話だよ?

 

ひとりでは解けない愛のパズルを抱いて

  • 2018.05.16 Wednesday
  • 12:43

 

ここのところよくある話。

 

加速するウイスキー人気の煽りを受けては原酒不足と言い訳し、

 

主軸商品の主要銘柄にも関わらず再開時期未定で販売中止にすると大手メーカー様の発表があったのは昨日。

 

今時とあっては本当に珍しくもないニュースだけれどもリアルタイムのサンプル調査にと、

 

すぐさま小売価格とオークションを含めた相場を控えて一日たった今日。

 

照らし合わせてみれば早速1万円も値上がりしてるでやんの。

 

5年前なら1万円でお釣りが来ていたボトルが、

 

ここ最近は3万円を超え、

 

昨日の今日で4万にまで跳ね上がる。

 

狂ってる、としか言いようがない。

 

需要に対して供給が追い付かなければそこに希少価値という名のプレミア価格が発生して値が吊り上がるのが世の常にしたって、だ。

 

腑に落ちないのは、

 

いかに趣向性が高いとしてもそれが酒である以上、だって中身はどうなのよ?

 

正味の価値な?

 

真価よ真価。

 

関係ないってか?

 

っていう。

 

珍しいから売れる。

 

高いほど売れる。

 

味なんて分かんない連中に中身なんて知ったこっちゃない輩が法外な値段で不相応な酒を売りつける。

 

転売ヤーが跋扈する世の中だけど恥ずかしげもなくあえて大層を言えば、

 

「そこに愛はあんのかい?」

 

と。

 

見栄を張れればいい。

 

金になればいい。

 

たまたまそれがウイスキーだった、ってだけの話ですか?

 

いやね、拝金主義の守銭奴どもにいくら言っても無駄だとしてもですよ、

 

せめてバーテンダーはさ、

 

まさかこのくだらないやら底抜けにチープなマネーゲームに参戦はしていない、だろうと信じておくけど、

 

てかバーテンダーだからこそさ、

 

え?買わなきゃよくね?

 

簡単な話じゃん?

 

酒棚に置かなきゃいいんだよ、そんな酒。

 

売買に関わらなきゃいいんじゃん。

 

あんなもんにそんな価格で手を出すなんて馬鹿げていると、

 

価値ないよ?って、

 

プロが、

 

中島誠之助が、

 

言ってやればいいんじゃねーの?

 

「いやぁ、飲む人がいるんでぇ」

 

って、飲ませたいの?その酒を。

 

「高いっスねぇ、しょうがないっスねぇ」

 

って、いいの?こんな荒くれ相場を放置しといて。

 

歯止めのきかないクオリティーダウンを黙認しておいて。

 

そんな思惑から前の店でも、もうずっと納得のできない銘柄は置かないを実践してみたらばあって然るべきがほぼほぼ存在しないとかいういかにもひねくれた酒棚っぽくなっていたのは皆さまもご存知のところだけど仕方がないじゃん?

 

ねぇ?

 

そこは変わらず次の店でもそうするんでしょう。

 

だってぇ、

 

んなことの片棒担ぐようなマネは絶対にイヤ。

 

絶対に、だ。

 

んなことをボンヤリ考えながら事務所のパソコンで件のニュース記事を眺めていたら横から覗き込んできた今のお仕事仲間さんが、

 

「え?皆が買わなきゃいいんじゃね?こんなのおかしい、ってさ」

 

と。

 

見透かされた感満載の、あまりにも思っていたことそのまんま過ぎる、素直で純朴な直球を不意に他人様から投げつけられては私も咄嗟に、

 

「んなことが可能なら世界から戦争は無くなってるよ」

 

だって。

 

ハッとした。

 

goodとはならず。

 

自分の口で言って初めて自覚するこの愚かさよ。

 

一人不買運動なんて滑稽な理想論でなければ呆れた中二病よね。

 

オレがやってたことってのは、つまりはそういうことだわな、

 

と気付いて感じるこの虚しさよ。

 

それでも地球は廻ってる。

 

未来は僕らの手の中

  • 2018.05.07 Monday
  • 14:39

 

コンビニのおでんにちくわぶはあるし、富士サファリパークのCMも流れている。

 

ほんとにほんとにほんとにほんとに関東だ、

 

が、しかし、

 

些細なことからでもここが東京であると自覚できたとして、そのいずれもが既視感を通り越してノスタルジーにも似た再確認でしかないならば、


まさか夢だの希望とまでは言わないが、

 

期待感というか高揚感というか、

 

そういうワクワクが足りないのはきっと、

 

上京も二度目なら 少しは器用に せつなさのスピードは高まって とまどうばかりの私。

 

違うだろ?

 

もっとこうあるだろ?

 

メトロポリタンチックな。

 

なんだ?

 

そうだ!

 

未来だ!

 

感じさせろよ?

 

未来はどこだ?!

 

未来はここだ!!

 

はい。

 

「ブラウン シリーズ7 Model-7880cc Wet&Dry with Clean&Charge System」

 

 

相変わらずの貢がれ人生で引っ越し(仮)祝いに頂いたのは今さらの人には今さらだろうけど私は言いたい、

 

どうしてもっと早く、誰か教えてくれなかったのか?

 

の我が人生初となる自動洗浄機付きシェーバー。

 

光沢が眩い艶めかしくもクールな本体の撮影を試みるも煌くボディの鏡面仕上げが災いしてオッサンが映り込んじゃうもんだから箱だけ撮ってみたわけだが、

 

なにこれ、すごく、未来。

 

何をどうしてくれるのか?詳しいところはいくらでも転がっているので各々自習していただくとして、

 

例えるなら、それはまさにシェーバー清掃専属の家政婦さんを雇うようなもの。

 

清潔。

 

手間いらず。

 

いい匂いする。

 

毎回が新品の使い心地。

 

毎日がスペシャル。

 

こんなんもう一度経験したら当たり前になってまうよ?

 

ウォシュレットですやん?

 

パワーステアリングですやん?

 

革命ですわ。

 

火薬で活版印刷した羅針盤ですわ。

 

え?

 

キミのシェーバー、まだ自動洗浄じゃないの?

 

え?

 

ありえなくない?

 

いや、俺とかさ、東京じゃん?

 

こっちじゃ当たり前だぜ?

 

え?

 

変わった?

 

俺が?

 

いやいやフツーっしょ?

 

こうやってね、都会に染まっていくわけですよ。

 

ん?

 

東京、

 

関係なくね?

 

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