探偵はバーにいる

  • 2011.09.21 Wednesday
  • 00:00

当店の人気者・黒電話(現役)

 小説「探偵はバーにいる」


東直己先生の「ススキノ探偵シリーズ」の原点。


1992年からスタートした本シリーズはすでに11作も刊行されてるわけですが、


只今、監督:橋本一・主演:大泉洋・松田龍平で全国ロードショー中の映画は、タイトルこそ同じものの、


内容はシリーズ第二作目にあたる「バーにかかってきた電話」をベースにしたお話。


正確には原作は「バー」、映画は「BAR」。


言っても私、映画のほうは見てないので知っているのは小説版の方のみ。


映画行けるのかな?行きたいな。コースターは欲しいなぁ・・・。



本の方はと言うと。


現代を舞台に描くと、下手ともすれば滑稽にもなりかねない「ハードボイルド」というジャンルを、


いい意味で適当に崩して軽快に読ませる良作です。


この路線お決まりのクサイ台詞というのもそのチョイスがギリギリ「アリ」のラインで、


使えそうで使えない、でもいつかどこかで使ってみたいと思わせる魅力的なものが小気味よく散りばめてあります。


昭和生まれの、思春期に少年から大人に成りきれなかった男の子は好きなタイプでしょう。


ちなみに私のお気に入りのセリフは、


「何かと制約の多い人生を送ってる。飲む相手と抱く女ぐらいは自分で決めたい。」


ちょっとウロ覚え。キャーカッコイイ。


明日コンビニで使ってみよう。


「何かと制約の多い財布で買い物してる。食べる弁当と抱く女ぐらいは自分で決めたい。」


たぶん店長を呼ばれる。


 


定期的に本屋へ足を運ぶのは半ば義務としている節もありますが、


やはりというか、なんせというか、タイトルに「バー」と入ってるような作品を、それはもう読まないわけにはいきません。


しかしですね、Barが舞台、酒が小道具なんて作品の多くが実際に読んでみると、


いかにも知ったかぶりをしている素人さんが見事に上滑りしているってパターンが圧倒的に多いのが現実。


どうして作家さんは信頼できるバーテンダーの一人も捕まえて意見を聞くなりしないかなぁ・・・と、話どころじゃなくなってしまうのですが、


本作品に関してはそういう気になる点もあまり目立たない。


それにしても主人公の「俺」は飲みすぎ。


とりあえずで昼間から12オンスタンブラーにたっぷり注がれたウイスキーを麦茶みたいに飲む「俺」は、


全編通して推測する限り、おそらくは休肝日無しでハードスピリッツにして毎日ボトル3〜4本は空けてるんじゃないかという、


恐ろしいまでの呑みっぷりです。


まぁ、本筋に関するレビューはそういうサイトさんにお任せするとして。


 



ここからはお遊び。


そんな呑んべえな主人公が、作中で様々なカクテルもあおるわけです。


おおむねスタンダードなものが多いのですが、そんな中ちょっと気を引かれたのがこちら。


「俺」用に作られる辛口の特製「ラスティ・ネイル・カスタム」。


ネーミングセンスはいかがなものかと思うが、一連の文章の中でえらく美味しそうに思えてくるから不思議です。


残念ながら具体的な材料やレシピは登場しないので、(映画では登場するのか?いや、メーカーの関係上無理か・・・)


本編の流れを加味して、せっかくなので作ってみました。


たまにはこんな遊びもいいでしょう。


遊び心を無くした男にバーテンダーは勤まらない、ぜ?


作り方も本文を反映させて、


 



「ラスティ・ネイル・カスタム」


ドランビュイ飲むボギーも好き好きだがな、


オールド・ファッションド・グラスの内側にドランビュイをリンスしたら余分は切る、「俺」にはそれで充分だ。


そこに氷を落とし、スーパー・ニッカを注いでステア。


最後にスプーン一杯ほどのタリスカー10年をフロートすれば、


これで「ラスティ・ネイル・カスタム」の完成、というわけだ。


 



正直現行のスーパーニッカを最後に飲んだ時の記憶がございませんでした。


ひょっとして初めて?


コストパフォーマンスの高い良い酒なんですが、ちょっと良すぎてと言うか、Barではなかなか扱わない酒なんですよね・・・。


しかし、今回は原作重視ということでここは外せない。


ドライだからリンス、お約束でタリスカーと、我ながら少々安易?とも思いますが、


リンス&フロートはちょっと収穫だったかな?、と早速ググっただけで、リンスはね、それはね、


まあすでにやってる方はいらっしゃいますよ、はい。


で、実際試作試飲の結果、正確に言うとリンスではなくなったんですけども、ちょっと小難しくなるので割愛。


でも、まぁ、いまいちノーマルのラスティーネイルが固まらない私のそれに今後生かせれば・・・と、それは宿題として。



ま、飲んでみたい方はお気軽にご注文ください。

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