美味しい湯割り

  • 2012.11.07 Wednesday
  • 20:25



最近やたらにブログ閲覧数が伸びてるので、


皆さん何のキーワードでここにたどり着いてるのかと思いきや、


「ブルショット バーテンダー」と検索すると、このブログがトップにきちゃうのねん。


季節の変わり目ってことでホット・カクテルのネタ探しなんでしょう、きっと。


で、


「寒くなってきたし、ぼちぼちブル・ショット?」


と、他にも告知をお待ちいただいていた方がおられましたらすみません。


当店ブル・ショットも、強制的にトディ・スタイル(セルフカスタマイズ仕様)になる各種お湯割りも、


年中ご提供しております。


いつでもお気軽にご注文くださいませ。


と、


だいぶ前にも説明しましたが、イマイチ分かりにくかったためか、


充分に理解が得られてないようで、


特に同業の後輩諸君に同じことを何度も解説するのも飽きてきたため、


もう一回、笑顔咲くキミのために今度は図解付きできっちり説明しときませう。


「お湯割り驚異のメカニズム」


ただし「図解できっちり」とか言いつつ、本日の私はいまいち創作意欲に欠けており、やっつけ仕事で片付ける気満々のためクオリティーは保証できない辺りご了承を。


まず、


アルコールは水よりも沸点が低い(約78度)もんで、これを含む酒ってやつは、


温めるほどにニオイだのアルコールそれ自体だの、ガンガン色んなモノが液体から遊離して出てきやすく、


また、高温の対象に触れれば触れるほどその傾向は顕著な性質で、


細かいこと言わなきゃそれは「嫌な感じのニオイとかトゲトゲしさ」なのね。


要約すれば酒は熱との相性が悪くその扱いには注意が必要なわけで、お湯割りになんぞしようものなら、


やり方がマズければ味も不味いことに=「酒の嫌なとこを存分に引き出しちゃった湯割り」になりかねない。


とりあえず温かい飲み物って目的が達成できたにせよ、美味しいに越したことはないわけだし、かと言っていっそぬるい湯、いやそれじゃ本末転倒だし。


どうしたものか?


そこでお手軽に実践できるのが「酒を湯で割る」のではなく「湯に酒を入れる」方法。


酒は常温、湯は沸かしたて100度と仮定すれば、こういうこと。



「酒に湯」


「湯に酒」




出来上がりは同じ温度のアツアツ湯割りだけど、


「酒に湯」だと酒を高温にさらし続け、嫌なところを終始引き出しながら完成した湯割り。


「湯に酒」は徐々に湯を冷ましつつ、つまり酒の嫌な部分がなるべく出ないようにしながら作った湯割り、ってこと。


「たったこれだけのことで違いが出るの?」って人は甘すぎ。


今時この技法、さんざメディアでも取り上げられ、素人さんでも知ってる人が少なくない効果あるウンチクなので、


「いや、変わらないでしょー?」なんて言ってたら「うわぁ・・・」言われますがな、てかまず自分でやってみれ、と。


もちろん、これを検証・理解した上で、


「いや、当店は酒のパンチ力を生かしたハードな湯割りを作るため先に酒・後から湯です!」


と選択するのは自由だし、湯あるいは酒の適温など探求の余地はあるわけだからコレさえしてれば得意になれるってほどのことでもないし、そもそも素人さんでも出来ることだし、と、


結局一年前と同じネタ書いただけっぽいけど、


ま、いっか。

コメント
おひさしぶりです。温かい飲み物の季節到来ですね。
子供の時、お茶とか雑巾がけのバケツの水とかで、冷たいものに熱いものを注いで適温を作ると祖父母に「縁起でもない!」と、すごく怒られたものです。
このせいで、水割りは酒→水で作ってもなんとも思わないのですが、酒→湯の順でのお湯割りはすごく違和感を感じるのです。
  • watch
  • 2012/11/07 9:56 PM
>watchさん

今時「逆さ水」とか「凶礼式」と言って分かる人も少ないでしょうからね。

ところでwatchさんが誰なのか気になる私ですが、
先日「どちら様?」とコメント頂いた方に返信コメントしたら、
それを見た後輩から、「あれは聞いちゃダメ、ウェブの良さが台無し」とずいぶん怒られたので聞きませんが、

と、回りくどく元も子もないコメントをしつつ、やっぱり気になるのでご来店の際に嫌でなければ「実はアレ」と名乗って頂ければ嬉しいというのが本音と告白しておきます。

臆面もなく言わせてもらえれば私は細かいところが気になるタチで嫌われることに怯えつつも優しくされたい寂しがり屋なのだ。

あぁ、また怒られるんだろうな・・・。



  • サヰキ
  • 2012/11/07 11:18 PM
MIF,MIAというのはご存知ですか?
先にミルクを入れてから紅茶を入れる(Milk in Fisrt),紅茶を入れてから後でミルクを入れる(Milk In After)どちらがよりおいしいミルクティーを作れるのかという議論がイギリスでなされたことがあります。
結果として、王立化学会ではMIFのほうがよいそうです。理由としては、冷たいミルクを先にいれたほうがミルクのタンパク質が壊れずに済む、からだそうです。 
この議論の酒をミルク、お湯を紅茶だとすれば酒を最初にいれる方が酒の変異を最小にすることができるのではないでしょうか?
  • なめこのお話
  • 2018/09/30 3:11 AM
>なめこのお話さん

おっしゃる通り「変異を最小」にしたいのであれば「酒の先入れ」で良いかと思いますが、問題は紅茶のそれと違って熱を加えた酒は素直にそのままで美味いのか?というお話しです。

ミルクの場合、熱変化によってはなにしろデメリットしかないのでこれを避けるは必須でしょうが、

酒(アルコール)はその性質を、よく言えばまるまる生かしたままでは、お湯割りにした場合個性が、攻撃力が、強化されすぎてしまいます。

平たく言ってまぁキツくなーる。

「酒の後入れ」とはすなわち「変異を最小にする」ことが目的ではなく、飲むのに都合が良くなるように程よく酒を殺す手段、と言えなくもないかもしれないかもしれないかもかも、ですね。

いずれにしてもですが、この「後入れ」か「先入れ」かは、あくまでも事を1ステップで成すならば、という条件下での選択肢に過ぎず、

強いて言うならば、の「酒の後入れ」。

私がお店でお湯割りをつくる際には、きちんともう一手間くわえてますのであしからず。
  • サヰキ
  • 2018/09/30 3:48 PM
ほへ〜 なるほど('ω') 
なんだかすっきりしました!
回答ありがとうございました(*´ω`*)
  • なめこのお話
  • 2018/10/01 1:08 AM
>なめこのお話さん

どーいたまして。
  • サヰキ
  • 2018/10/01 11:21 AM
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