かつてこの国にはBARを訪れる際に手土産としてカレーを持参するという古式ゆかしい風習があった。
ウソだけど。
本人も忘れかけていた謎伝統の灯を絶やすまいと古の儀式に則って頂戴いたしましたからには記しておきましょうのハイこちら。
「喜助 プレミアム牛たんカレー」
ホームページを眺めると「牛タンを仙台名物にまで育て上げたのはウチだ」と断言して憚らない豪気な名店様のお土産ラインナップにあってもハイグレードの位置づけとなるその名の通りにプレミアムな一品。
カタチを残しつつゴロゴロと形容して偽りのない量の牛タンがしっかり入っており、化学調味料を一切使用せずに作ったというルーは黒と言って過言でない色の濃さに粘度も高め。
良し悪しの話ではなく方向性自体が香味野菜を多用したいかにも高級志向なそれ、ということもあってパッケージには辛口とあるものの上品系のコクにしっかりコーティングされた全体の雰囲気からはさほどのスパイシーさを感じられず中辛程度といった感じ。
ビーフシチューのニュアンスが見え隠れしつつ何気に脂質はたっぷり系で旨味と食べ応えも十二分。
さながら洋食屋さんの風情でまとめられた品のあるフルボディタイプといった印象。
まぁ美味い。
そりゃ美味しいのですけれども、だがしかし。
頂戴したモノの値段に触れるのもアレだけど、だって言うてもレトルトカレーなのに単品で1200円もしようかという代物なればもはや高級食品。
となればそれ相応のクオリティはもはや義務の範疇であると同時に、はたして自腹でも購入したいと思えるほどの魅力を見出せたかとなると少々疑問が。
自分じゃ買わないけど貰えると嬉しい高級ハムのような、御贈答品としては適任か?
いずれ贅沢品の部類ですよね。
牛タンが入っている時点でそりゃそうか。
この度は頂き物ゆえに手放しで喜ばしいばかりでした。
おいしゅうございましたありがとうがざいます。
なんとなーくざっくりアーカイブを眺めてみたら、なんだかんだで100食近くやってたのね、こういう謎のご当地カレー記事。
そもそもブログの中に「お土産」なんてカテゴリーがあったこと自体を当の本人が忘れてましたが、
いや、なにやってんだか。
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2024年ですよ?
ここに来てやたらと当店で人気急上昇中のカクテルがなぜコレなのか問題ですよハイこちら。
「オールドファッションド」
なぜなんて申し上げましたがご覧の通り少しばかり見慣れぬカタチでご提供しているものですからしてそれが原因。
ライウイスキーの入ったグラスに添えますのはプレーンシュガーとビターズを染み込ませたシュガーにシナモンとクローブ、スライスレモン・ライム・オレンジにチェリーとハチミツ(このカクテルに用いるには特に異質で邪道だけどプラスαなら個人的には一番オススメ)まで付けて、あとはお好きなモノをお好きなぶんだけ混ぜ混ぜしてねなセルフ・カスタマイズ・スタイル。
大人気ってほどではないけどそこそこにオーダーのある定番のグラスをなんとなーく注文してみたら斯様なスタイルで出てきた日にはワーオつって映え―つって。
コレが特に近頃急増している外国人のお客様に見つかっちゃって連鎖して、という始末にございます。
私めを知る人からすると奇をてらったグラスを嫌う私にしては随分と変化球にも見えるでしょうが、こちとらかれこれ二十年以上前からこのスタイルでお作りしているものだから喜んでいただけるのは幸いながら今さら感もハンパなくてなんだか逆に申し訳。
もののついでにここに至った経緯やらオールドファッションドなるカクテルのウンヌンやらを語っておきますかどうですかハイ語ります。
そもそもの話しから。
まずはオールドファッションドと言うからにはそらもうオールドなファッションドなんでしょうけど正確にはどのくらいオールドなファッションドなのか?
実はこれに関しちゃけっこう具体的な指標がございます。
諸説ウンヌンのあれこれまで詳細に説明していては埒が明かないので以下ザックリ。
カクテルなる言葉が初めて明文化された説として最も有力とされているのは1806年のアメリカの新聞紙上でのこと。
その定義を当時スリングと呼ばれていた処方を例にあらゆる蒸留酒に水と砂糖とビターズを加えた刺激的なドリンクであると説明されていました。
これを起点に以降進化して変化して時は流れ1860年代。
世界初のカクテルブックも誕生し、この頃に今時でございと紹介されたカクテルたるや甘味ならプレーンシロップかガムシロップを用い、ベースとなる酒以外にその他の酒を混ぜもするし、取り分けリキュールなどは需要が爆上がりでそれ以外にもフルーツのジュースなんかも多用しちゃいます、と今のスタンダードカクテルにも通じる基礎的なところが形成されました。
というわけでオールドファッションドとはこの新定義が普及した1860年代から見てそれ以前のことを指しており、ベース・砂糖(角砂糖)・水・ビターズにまぁあってもその他にはフルーツのピールぐらいしか使わない古典的スタイルのことを言うのです。
しかしさらに時代が進むにつれて「オールドファッションド」は懐古厨が崇拝する「あの頃の処方」という意味合いを薄くし1カクテルの固有名詞としてそれに相応しくレシピも固定され、経緯や定義を理解せずとも作れるし飲めるし細けぇーこたーいーんだよ、となってからは、
気が付けば在りきであったはずの縛りプレイのルールそっちのけで薄っすら甘味と苦みを足してフルーツをデコったウイスキー(その最初期には必ずしもウイスキーベースってことですらなかったのよ)のロック?みたいなところに落ち着いたのでした。
ちなみにですが、オールドファッションドたるやチェリーとスライスレモンか、あるいはオレンジは欠かせないところみたいに思っている人も多いでしょうが、いやまぁ現代からすればそれでも十分にオールドと言えるぐらい昔のことなんですけど、これらは1930年代以降に付け足された比較的、あくまでも比較的ですよ?新しい要素だったりするのです。(1860以前のフルーツ要素はせいぜい使ってもレモンピールぐらい)
そんなこんなで以上のような余計な知識を順調に仕入れていってしまった私ですが、だからといって「コレがかくあるべきオールドファッションドでぃっ!」とドヤ顔で1860以前を再現したグラスを出すには抵抗がありました。
なにしろご注文される肝心のお客様がお求めなのはおそらくほとんど「現代風」とも言うべきフルーツありきのそれではないのか?と。
いやしかし、中には「そうそうこれこれ」なんてガチめなところをお求めのガチ勢さん、なんて方がいらっしゃったりするかも。
一々都度にお伺いするのもスマートさに欠けてくるし、割りにそのへんの雰囲気こそが大事なグラスでもあったりするし。
とか何とか言うてますけどもそもそもの個人的な疑問を盛大かつ乱暴にぶっちゃけますが「このカクテルって美味いか?」
人によって美味いの正解に振り幅があり過ぎるカクテルにしたってよ?極めて客観的にカクテルという一飲料としてよ?
色々足りなくね?
ちっとやそっとフルーツとか足したぐらいじゃ追っつかないぐらいに現代の感覚からすると色々物足りなくない?
諸々を知らないバーテンダーであろうともなぜかここだけは頑なに守られている「角砂糖一個」が根源的な問題の中心なんだろうけどさ。
1グラス分のウイスキーに対して角砂糖一個てカクテルレシピじゃなくて味ってものを組み立てる上でのバランス感覚的にしっかりおかしいよね?
そりゃまぁそのちっと足りないぐらいのところが古風でありよく言えば素朴だか質素とかにもなるんだろうけど。
そのあたりも関係してで、あとさ、なんかさ、これはもう完全に独断と偏見と認めた上で酷いこと言っちゃうよ?言っちゃうけどさ、定番のグラスだけあって巷でもまぁまぁオーダーされる割にはさ、本当に好きで飲んでますって感じ、あんましなくね?
なんとなーくそれっぽいから頼んだこうか?みたいな感じしね?
型も大事だけどなるべくならきちんと美味しいと思ってもらえるものを提供したいのだけれども、だいたいがさ、材料に不確定要素を多用するにも関わらず構成上作成途中で味見ができないってのも厄介なんだよ。
最終的な着地点の調整はお客様任せっつても諸々を全部グラスの中にぶち込んだ状態からスタートがお約束のレシピじゃ初手からオーバーランしてた場合に取り返しがつかないし。
いいよ別に、このカクテルにそこまでの期待は端からしてねーし、ってのもなんか悔しいじゃん?
どうしよう?
わからなくなってきた。
逆に聞きたい。
「ねぇ?オールドファッションドってなんですか?どうすりゃいいんですか?何が正解ですか?」
私は悩みました。
迷いました。
あるいは迷い過ぎてしまったのかもしれません。
しかしておかげでようやく一つの答えに辿り着いたのです。
「よし、全部お任せしよう」
逆に。
そう逆に。
オールドファッションドたるや古典カクテルが近代カクテルとして再定義される以前のスタイルであればこそ、
ルールなんてないんだ。
そういう時代のグラスなんだ。
文献になんて残っちゃいないところでもっと好き勝手、個々に色々やってたかもじゃん?
今は見知れぬ昔のことなら想像力こそ物を言う。
自由なんだ。
I can fiy !!
貴方様が想う貴方様なりのオールドなファッションドをグラスに再現するがいいわよ!
その火を飛び越して来い!
てかイイっしょ?好きでしょ?こういうの。
とんかつ屋でゴマすったり蕎麦屋で山葵おろしたりって一手間とか、ラーメン屋で自分好みの味変トッピングみたいな感じ。
楽しいよね?嬉しいよね?
ハイ!言い訳完了!
正当化に成功したー!
と判定したー!
オレの勝ちー!
いえー。
てなわけで丸投げスタイルが完成したのでした。
それがもう二十年以上も前の話しですからね、一昔、二昔ってなもんでございやす。
今さらコイツを見たことないだぁ楽しいだぁと令和の時代にキャッキャ言うていただけるなぁありがてぇんですがね、
当の本人からすりゃ別段目新しくもねぇ。
あっしにとっちゃあとっくにこいつがオールドファッションドなもんで。
きゃー。
うまい。
ほめて。
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とにかくハイボールのご注文が多いのでございます。
それもいわゆるクサイ系。
これの色々を色々飲んでみたいと仰せになられる。
「んだよ、んなもんラフロイグのソーダ割りじゃダメな理由がなにかあんのかよ?逆に」とか酷いことは言わない。
私はこう見えてサービスマンだから。
「何かないか?何か違うヤツで」にお応えしている内にいよいよネタが無くなってきた折、興味も無いので、もとい、キャッチーな上に斯様な用途であればお誂え向きなのにそういえば買っていなかったな、と思い出したので早速取り寄せましたのがハイこちら。
「モンキーショルダー スモーキーモンキー」
言わずと知れた汎用量産型ブレンデッドモルト「モンキーショルダー」にピートをまぶしてスモーキーにしてみました、とかいうまんまな商品。
世界的には2017年発売ながら日本での正式リリースは2022年なんて営業自粛期間のど真ん中であったためすっかり失念してました。
いちおう飲食店向け限定販売商品らしいのですが今時ネットでいくらでもポチれるのでそこは意味なし。
ご興味ある方はどうぞ。
以上お終い。
はい解散。
でもいいのですが、改めまして「モンキーショルダー」に関する情報をぐるり眺めてみますれば随分と酷い有様だったので以下つらつらと。
まずはここから訂正せざるを得ないのは原酒について。
製造元である「ウィリアム・グラント&サンズ社」が所有する蒸溜所の内から三つ「グレンフィディック」「バルヴェニー」「キニンヴィ」で作られたそれぞれのモルト原酒をブレンド、と多くの方が口をそろえてご解説なされていますが、それは販売当初からしばらくの期間のみのことでして今となっては昔の話。
かつてのネックやラベルに「THREE」とか「TRIPLE」なんて表記があった頃まではそうだった、という過去形の情報でして、
現行ボトルの中身は「厳選したスペイサイド産モルトをブレンド」とだけ語られるのみ。
意図的に、かつ公式に、詳細は徹底してシークレット扱いです。
そりゃもう社長に謁見たまわった御仁が直接質問してみても絶対に教えてくれなかったレベルで徹底して。
えー?三匹のサルのエンブレムはそのままじゃん?変わってないじゃん?てことは三種の原酒を使ってるんでしょ?はあなたの感想ですよね?っていう。
なるほど確かにねー、オフィシャルサイドの文言はたとえ日本語であってもちゃんと「三種の〜」の部分が「スペイサイドの〜」に書き換えられているし、未だ「三種の〜」を言うてはるのはかつてのそれを相も変わらずコピペの方々なり二次ソースから以下の発信ばかりですねー。
まぁ聞かれてもないことに答える義理もないなら、あえて変わったとも言わずにしれっと、ってところはねー、やらしいけどねー。
「モンキーショルダー」なんて商品名の由来が「フロアモルティング」とかいう失われつつある伝統的作業工程にあるのなら、そもそもこれを実践していたのが販売当初からして「バルヴェニー」ただ一銘柄のみだったからこそ、いくらなんでも「バルヴェニー」は今でも入ってるものだと信じたいけど真相は闇の中。
なんてイジワルを言いたくなるのは「ウィリアム・グラント&サンズ」が「自社所有の蒸溜所」とも言わず、あえて「スペイサイドの」としているあたりが実にミステリーだから、はあまりにマニアックだし深堀しだすとなかなかのお話しになるのでお好きな方のみご考察のほどお楽しみあれ。
して、
これに関しちゃそもそも語られることが無いか「オレは空を飛べる」レベルの大嘘しか見受けられなかった謎表記「バッチナンバー」についても触れておきましょうか。
「モンキーショルダー」なら「バッチ27」。
「スモーキーモンキー」ならば「バッチ9」との表記が必ずあるわけですが、気になる人は気になるはず。
通念的にバッチナンバーの表記とはスモールバッチ(数量限定の少量生産、あるいは樽、でなくとも極めて小さい数の限定されたロット単位とかで厳選された原酒)のシリアルナンバー的に使用されるのが常なので、
例えば同じ銘柄の商品だったとしてもバッチ違いで雰囲気が変わってもおかしくないし、逆にそこが醍醐味ってことも多々。
「この間出たアレのバッチ8を飲んだけど前の7のほうが好きだったなー」みたいな。
ところが「モンキーショルダー」の場合は誕生以来ずーっと同じバッチナンバーが表記され続けている。
どういうこと?
答えは簡単。
このバッチナンバーはボトルの個体識別のために表記されているものではございません。
商品開発時に試作用スモールバッチ(樽)にそれぞれ振り分けられていたナンバーの内、採用された樽のナンバーを表記しているだけ、とのこと。
つまり「モンキーショルダー」ならその全てが試作樽バッチナンバー27を基準に、「スモーキーモンキー」は試作樽バッチナンバー9のそれが基本レシピとして使用されているのです、ってだけのことらしい。
型式番号みたいなもんですね。
ちなみに最初はこのバッチナンバーがそのまんま銘柄名候補だったとかってお話しはどうでもよくって、
え?まって。
先に記したように現行の「モンキーショルダー」ってブレンド比率どころか使用原酒自体が開発段階はもとより販売当初からしても変わったんだよね?
今のバッチ27の表記っていったい何を意味しているんだぜ?
とかはつっこまないでいてあげよう、私は優しいから。
すごいよね、リアルで「バッチナンバー27です(バッチナンバー27とは言ってない)」を実践しちゃってるんだから。
それにしたってバッチナンバーの表記なんていやでもスモールバッチを連想させるしヘタすりゃ優良誤認の可能性もあるからまずいんでないの?とか思ったけど、どうやら心配は無用のご様子。
なぜならそれはそれとして今も昔も変わらず「モンキーショルダー」たるや粛々とスモールバッチとして製造されているご立派なスモールバッチ商品、とのことなので。
あれ?
昨年にはスコッチのブランド別売上で世界第三位とかなってませんでしたっけ?
大量生産され大量消費され続けているボトルがスモールバッチ。
スモールバッチ?
スモールバッチとはいったい・・・うごごご!
まぁそこには厳格な基準やルールはないのでね、ダメとは言わないよ、別に。
醤油の厳選とか特選ぐらいのことだと思っておいてあげよう、私は優しいから。(二度目)
ところでなんだけど、実際の肝心のところがですよ、ご多分に漏れず随分とまぁ変わっちまって、よく言えば今風なんだろうし割りもの素材としてはいいんだろうけどさ、ウイスキーとしてのそれはどこいっちゃったんだ?
とか思ってオフィシャルのヒストリーとか眺めてみると「そもそものそもそも、こいつはミックスド・ドリンクのベースリカーとして開発されたんだぜい!」ってことになってるけどさ、
ん?
あれ?
そんな話しだった?
なんだろうな?
近頃ますます記憶と現実の乖離が激しくて困っちゃう。
どこにあるやら・・・次元のはざま・・・
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あけおめっス。
ことよろっス。
年明けからこっち、ご来店いただいたお客様の九割が外国人さんです。
私は一体どこの国でお仕事していますか?な男、サヰキです。
たまにはブログを、とも思ったのですが直近で収集していた業界ネタときたら、もはや笑っていられないレベルでヤベー感じのお話は、自分が下手に取り上げたことがきっかけとなって規制のトリガーにでもなっては寝覚めが悪いのでそっと埋め直しておきます。
いいかげん私もいい歳なので、そろそろ啓蒙だの警鐘の類など意味をなさない現実に気づきましたし、
今の望みはと言えば、せめて己の目と声が届く範囲で、あくまでも私が想うところのバーテンダーとしてを全うできさえすれば、それでいいかな、と。
そんな感じでございますからして。
もう、戦うことに疲れてしまったのですよ。
いいや、
ウソだね!
やってやるよ!
戦ってやる!
抗ってやる!
誰とっだって?
それはっ!
老眼とだっ!
デデン
わずか全高数センチのミニモデルでありながらケレン味たっぷりのアレンジに狂気じみたディテールを詰め込み食玩スタイルで提供される猛烈に頭のおかしい(誉め言葉)ガンプラ界の異端児「ガンダム アーティファクト」の制作を開始。
こいつはまさにアラフィフ泣かせの老眼キラー。
やってやる!
やってやるよっ!
楽しそうでなによりです。
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ところでこちらをご覧いただきたい。
高圧洗浄器です。
東京ってさ、ホントいつでもどこでも永遠に工事してるよね、の順番がいよいよなご近所にやって来たおかげで店先の道路がそこはかとなく泥だらけ。
これを一掃すべく購入しました。
そして激しく後悔したのです。
どうしてもっと早く手に入れていなかったのか、と。
これは楽しい。
気持ちいい。
例のショッピングサイトのセール期間に乗じて購入した中華製の安物なので一抹の不安はありましたが性能的にも十二分。
綺麗になってスッキリという結果以上に圧倒的な力でねじ伏せ汚れを破壊し殲滅する過程そのものが快感。
足りない。
店の前はとっくに綺麗になったけど、こんなもんじゃ足りない。
そんなわけで近頃は頼まれてもいないのに水の入った20kgのバッカンと機械を持って近所を徘徊し路肩やら側溝やらに見えない自由が欲しくて見えない銃を撃ちまくる人よりも洗浄銃をぶっぱしている男、サヰキです。
いいよぉ、高圧だねぇ、すごく、高圧だねぇ。
ハァハァ・・・。
本題です。
年末年始、毎度の感じでお休みをいただきます。
今回は定休日と抱き合わせにすればかなり長い休みにもできるのですが、なんとなく持て余しそうな自由の中で可能性に溺れながら色々を考えるのがむしろ逆に面倒なので頑なにいつも通り。
【休業日・12月31日〜1月5日まで】とさせていただきます。
宜しくお願いします。
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こんなにヤル気が無く更新もままなっていないのに相変わらず新規来店のきっかけとしては最も効力を発揮している当ブログ。
が、しかし、
先日は立て続けにナナメの方向から着弾された御仁が来店されて内お二人ほどは曰く、
「あれ?ゴジラの記事の・・・ゴジラお好きなんですよね?」と。
好きですよ。
好きですけど、現実世界においてはまず、私はバーテンダーでありここはBarなんです。
そりゃもちろんカウンターで雑談レベルのゴジラ談義に花を咲かせるぐらいのことはできますが、そもそもがそちら方面に特化したような、いわゆる「そういう店」とかではないので申し訳。
ちなみに件のお客様方が当ブログに辿り着いた経緯を聞いてみたところ、「アタック・ピーター」でググったら一番上に出てきてそこを糸口にアレコレ、という点が共通していました。
まぁね、
そりゃね、
ゴジラ関連にしたってやや角度が特殊な上に深度が深めな、平たく言ってあまりにもマニアックとか以前にゴジラネタであるにも関わらず海外発信でありむしろ日本では情報それ自体が皆無に等しいワードを検索してみたらばトップに出てくるような記事を書いている人物が店をやっている、となればずらり並んだフィギュアを眺めつつ一杯やれるコンセプトバーの類と思われてもいたしかたございませんか?
そうなんですか?
誰が悪い?
私が悪いのか?
じゃぁ謝っておこう。
ごめんなさい。
よりにもよって店がこんなんだから思い描かれた感じとは540°違ってて戸惑いますよね当然。
反省しております。
改善のつもりはありません。
ふはははは。
それはそれ、これはこれなのだ。
にしてもこのタイミングでアタック・ピーターとは奇遇ですなぁ。
ところで聞いてほしい。
私に聞いてほしい。
具体的には来年5月の私。
先日、日本には一切情報開示が無かった来年5月発売予定の限定フィギュアの予約をあの手この手で試みるも製造販売アメリカで北米流通のみならば直接の購入ができないからにはPayPalで頬を殴りつける勢いで海外のオークションサイトだネットモールを捜索するもどちら様であろうともまだ手元に現物が存在しない現状では日本から手を出す手段が絶望的なご様子ならばいいかよく聞け5月のオレよ、時が来てモノが出品されようものなら、否それを見越して先回りすべくネットに張り付き是が非でもどうにかこうにか入手するんだいいか?わかったか?半年先の話しだからって忘れんなよ?頼んだぞ、頼みます、私。
あれはいいものだ。
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引っ越しました。
引っ越したはずなのに荷解きが捗らず正確には引き越しきれてはいないので引きかけぐらいです。
その原因たるや荷解き以前の事務的な作業の中にこそあったと自覚はしております。
毎度のことではありますけれども。
疲れたのです。
今時は転居に伴う諸々の手続きも大抵のところはネットで済むので随分と楽なもんですが、
それでも生じる電話や対面で応対の度に、
「サエキさんですね?」
「いいえ、サイキです」
というテンプレやり取りをかれこれ5億回ぐらい繰り返しています。
正直どっちでもいいんですけど登録や確認に関する辺りの事をテキトーにしとくと後々照合できないだのと不都合が生じてしまうので面倒でも訂正せねばなのです。
なんなら私も先方の復唱に対し「イ」か「エ」のどちらを言ったのかも聞き分けづらいなら間違えも無理からぬ名前のこちらこそ逆に申しわけないのに形式上だとしても謝罪せざるを得ない状況に相手を追いやってしまったことにこそ罪悪感を抱いてしまう程にひどく優しい私ときたらその都度相手を気遣ってらしくないほど過剰なまでに明るく振る舞いつつ気にしていないアピールの愛想笑いとほがらかトークの安い演技を繰り返してきたおかげ様で疲れ果ててしまいましたとさ。
そんなこんなもようやく峠は越えたので私はいよいよ荷ほどける男になりたい。
そう思っています。
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今更だけど、だから私にゲームなんて与えちゃダメなんですよ。
というわけで驚くほどナイトシティに入り浸っている男、サヰキです、お久しぶりです、どうもです。
この度はむしろ元気によろしくやっておりますというご報告のみです。
私事ついでを言えば今住んでいる家の更新方法が定期借家に切り替わって、どうやら建て替えを検討されているご様子なのでバタバタする前にいっそ引っ越しちまおうってなもんで新居探しを始めました。
近頃の日中はもっぱら内見ツアーの日々です。
つまりむしろ元気によろしくやっておりますというご報告のみです。
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8月13日から17日まで夏休みをいただきます。
宜しくお願いします。
]]>お得なワケあり秘密ボトルには秘密にしとかなきゃなワケがあるからこそお得なのです。
事情やら詳細について店でならいくらでもご説明しますが、
アレをドコでいくらで飲んだとか他所様なりSNSとかで言っちゃダメわよ。
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夏の支度はできております、の写真のついでにはいこちら。
「カサーシャ51」
ごめんなさい、あくまでもSNS用に撮った写真のさらにボツからの流用なもんでなんですが真ん中のやつね。
言わずと知れた「カイピリーニャ」のベースリカーというかそれ以外に用事の無いボトル。
営業中、ご質問をいただくことがしばしばあって、正直なところ「ブログ読んどいてくれよ」とか思っていたのですがいざ振り返ってみるとその他カサーシャなりピンガについてはぼちぼち書いたことはあるもののピンポイントな当該ボトルのウンチク関連は触れたことが無かったのですねいやもうそろそろ何を書いたか、はたまた書いていなかったかなんて憶えちゃいませんとか言い訳はいいからはよ説明しろやですねあいすみません。
で、何を聞かれるのかと言えばそらもう銘柄にもある数字、コレにまつわるアレコレなのですが順を追って。
まずは読み方。
ブラジル産ならば公用語のポルトガル語にならって「51」=「シンクエンタ・イ・ウン」ですけど「ゴジュウイチ」でいいんじゃないスか?そもそもカクテルベースがもっぱらで銘柄指定する機会なんて無いでしょうし個人的にはそんな「カイピリーニャください、シンクエンタ・イ・ウンでね」とかオーダーされたらヤダなにこの人ちょっと意識高過ぎなんですけどー、って軽く引いちゃいますし。(個人の感想です)
とか言いながら実は名前の呼び方なんて聞かれたことはございません。
本題はこちら。
「名前の由来を調べたら51と書かれた試作樽のものが一番おいしかったから、って情報しか出てこないけどアレ本当ですか?」と。
流石はうちのブログなんて読んでらっしゃる御仁だ。
立派に捻くれて、もとい勘が鋭いやら勉強熱心でらっしゃる。
いいよ、おじちゃんが教えてあげる。
違う違う、決してカウンターで個別に回答するのが面倒になったからもうブログに上げとけとかそういうのじゃないからね、うん。
で、結論から言えばウソです。
てところをつらつらと語るだけの今回はネタ記事。
今も現役のやんごとなきバーテンダー御大様が自身の著書の中で(つってご本人様が書いてるわけじゃないのだろうけど)かのように説明して以来我が国ではそういうことになっていますが、それでは事の真相をばなるべく簡単に。
1950年代、もう正式な資料が残っていないぐらいふわっとした頃だし詳細もおぼろげなところはあるのですが、
ブラジルはサンパウロ州のピラスヌンガという地にサッカー大好きなピッコロという兄弟がおりました。
二人はオリジナルのカサーシャ(ピンガ)を製造・販売するにあたり地元のサッカークラブ「パルメイラス」の名と、このチームが世界クラブ大会で優勝した記念すべき1951年から「51」の数字を頂きラベルに冠しました。
言うたら広島で「カープ75」を発売、みたいなもんです。
そこはサンフレッチェでしょ?はさて置き、
そらもう地元でバカウケ、のみならずそもそもの中身が競合品と比べても洗練されたクオリティが好評を得て売り上げを伸ばしていきました。
「51」って美味いよねー、が浸透してきた1959年、現在も製造販売を行っている「コンパニア・ミュラー・デ・ベビダス」社がその一切合切を買収。
これはイイ、これは売れるぞ、と生産量を増やし販路を拡大するにあたり「しかし地元サッカーチームが商品名とはいかがなものか?51で浸透しているし名前は変えたほうがいいんじゃね?」と銘柄を「ピラスヌンガ51」に変更。
ちなみに地元では今現在もこの名前のボトルが売られていますし海外通販サイトでも見受けられます。(画像は今の今、海外Amazonで取り扱われている代物)
日本でも2000年ぐらいまではこっちの名前で紹介されてたっけかなぁ?
まぁ「カープ75」から「広島75」みたいな?
これなら巨人ファンや阪神ファンも抵抗なく買えるっしょ、ってなことなのかな。
その後も大躍進は続き、先に言っちゃうとこの酒って世界で売れてる蒸留酒のベスト3には必ずその名が入ってくるぐらいの常軌を逸したバカ売れ商品ですからして、
さらなる大規模生産にシフトし、販路もいよいよ世界規模へと拡大してきたころには「地元への媚なんざ地元にだけ売っときゃいいんだよ!ブラジルの!否っ!世界のカサーシャ需要を独占してやるぜ!カサーシャったらウチなんだ!オレがガンダムだっ!」
と名前が「カサーシャ51」に。
「広島75」がいよいよ「NIHONSYU75」でグローバルに展開?
え?日本酒だったの?いやまぁそこは何でもいいのだけれども。
そんな経緯がありまして、ここからはちと推測も踏まえながら話を戻しますが、件の「樽に51の数字が由来」の由来はなんなのさ?となると、
どうもこれが言われてたのって1990年代も後半からで、2010年代に移る頃にはすっかり鳴りを潜めているし、海外においてかの説が語られる折には決まって「伝説によれば」なんて大層な枕が添えられている事実も鑑みますと、
おそらくは世界市場を視野に入れた販売戦略の過程で、それでも新規開拓の際には「で?51ってどういう意味なの?なに由来?」とか思い出した頃に聞かれるもんだから、
この頃といえばちょうどネットも普及してきたことだし、これを利用して普遍的なコレだって話を作って流布したらそういうことにならないかなぁ?してくれないかなぁ?今さら当社とは直接関係のない地元愛が強すぎる兄弟が贔屓にしていたご当地クラブチームの優勝年とは言えないしなぁ、てなもんなんじゃないかな、と。
だがしかし世界に散らばる名探偵様方からのツッコミを受けて気がつけばフェードアウト。(日本を除く)
正史であれば堂々社歴に残しておいて然るべきはずが今はオフィシャルHPからもこのエピソード自体がまるっと削除されていますし、じゃぁ代わりとなる51の正しき由来について何か記してあるかと言えばそれも見当たらないという状況証拠を積み重ねてゆきますとそう判断せざるを得ませんなぁ。
ことの真相はそんなところかな?と。
でもまぁ別になんでもいいと思うけどね、個人的には。
ええんかい。
うん、まぁ、ねぇ。
ちなみに、
伝説の〜のくだりをちゃんと解説いたしますと、
「当該ボトル販売の最初期、輸送・保存用に使用していた樽に51と書かれていてよく売れたのでそのままゲンを担いで銘柄名に51を採用した」となっていて、
いやまぁそれでもだからなんで51なんだよって?いよいよたまたまってこと?は一先ず置いといて、
真実はともかく、とにかくこれで統一されている文脈がなぜ日本でだけ「51番の試作樽が一番おいしかった」になったのか?は謎でしかないしむしろ私が理由を聞きたい。
だいたいが今も昔も製造段階に樽熟成なんて過程が存在しない酒を樽で試作てなんやねん?
仮に試作段階では樽を用いてたとしても、これが美味かったから採用としておいてなんで製品版は樽が使われてへんねん意味わからん。
酒がウンヌン関係あらへん、普通に思考能力の問題ちゃうか?もう。
ウチに来られる素人さんですらそこんところに引っかかって質問されてたぐらいなのにプロが疑問にすら思わないどころか広めていたとかどうしてこうなった?何気に色々ひどいわよ。
ホントはね、おそらくだけれども元ネタというかヒントにしたのであろう道筋なりロジックは想像できるのですけれどもわざわざ書くほどのことでもないし心底どうでもいいのでスルーしておきますが。
まぁアレです、なんだかんだで20年以上同じようなことを言い続けてますが、いい加減洋酒のことを日本語で検索するのはやめておきましょう、と日本語でブログを書いている私が言ってみる。
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お久しぶりですヴァリスゼアを7日で救った男、私です。
別段ご報告すべきは無いのですがあまりに無沙汰が過ぎるはいかがなものかと思いまして無いなりに近況でも書き連ねておきます。
FF16を発売日ダッシュで速攻プレイし始めるもイマイチ盛り上がれず。
さりとて手を出したからにはとりあえずでも終わらせたいという後ろ向きなヤル気だけで一応のクリアだけはしたものの、あらゆるゲームはトロコンを義務としている私ですがやっぱりそんな気になれないまま道半ばにしてこれを放置。
矢継ぎ早にスケジュールがまる被りしていたDBDの周年イベントに逃げ込んでみるもPvPの闇から滲み出る愚かしくも勇ましき人の子の有り様に辟易してしまいここからも逃避。
なんとなくただダラダラと動画なり映画を観るともなく眺めて日々を過ごしておりました。
ナンというかナニと言わず漠然と全てにおいて「元気少ないね」だったのです最近。
なぜか?
それは毎年恒例、夏には腹筋を割らなければ死んでしまう呪いにかかって久しい私は今年も懲りずに絶賛減量中なので今時分ともなると末期にさしかかっていればこそ生きているだけでしんどいのです辛いのです年々減量のキツさが増しているのです。
つまりは相も変わらず無駄な熱意と努力を惜しみなく注いだプールに頭から飛び込んで溺れるを愉しんでいるだけならいつものことじゃね?てなわけで平常運転なのでございました。
毎年恒例と言えばもはやわざわざご報告するまでもない夏のアレとかご用意はできてます。
お仕事はしています、いちおう。
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お待たせいたしました。
いえ、本当は誰も待ってなんかいないことを知りつつも勝手に語らせてていただきます。
1/144 ジム・スナイパーカスタム(MSD版)が完成いたしました。
首の延長と小顔整形以外は基本的にキットまま。
平手をオリジン78からとシールドはジム改のものを流用して梅雨の湿度と戦いながらMSV系の配色で全塗装。
最大のお気に入りポイントは左肩に配したフランシス・バックマイヤー中尉が搭乗した92番機のパーソナルエンブレムはZ版ではなく無駄にこだわってわざわざ旧キットから持ってきた当時の本物デカールがオールドファンをニヤリとさせる素敵仕様と自画自賛。
はたと気付けば封印がウソのようにして立て続けに三体も。
この度はそれでもなるべく良く見えるように当ブログの上限画質いっぱいの設定ゆえ(pcで閲覧時は)いつもより画像そのものが大きくなってしまってますが、だとしてもこの程度が限界。
高画質で細部に至るまでをご堪能していただきたいがあまりにカメラの購入と撮影環境の整備、そしてそれらをアップする受け皿としてのみを目的にホームページの運用復活さえも頭によぎる昨今ですが、
だがしかし、団塊ジュニアなら喜びのあまり膝から崩れ落ちて咽び泣くであろうファースト連邦ミリタリー系三兄弟の揃い踏みを迎えたここいらで今一度プラモデル制作はお休みしなければなりません。
なぜならば、6/21からはDBDの7周年イベントがあるだけならまだしも翌22日にはFF16が発売されてしまうのですから。
モデラーあらためゲーマーにジョブチェンジです。
あらヤダたいへん。
多忙なる日々は今しばらく続きそう。
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外国人のお客様が書き込まれた当店に対するベタ褒めクチコミレビューより一部抜粋。
「バーテンダーは静かにおしゃべりするために私たちを残しましたが、気配りがあり有益でした」(翻訳まま)
違う違う、オレ英語できないだけだから。
こんばんは、ただただ無駄な強迫観念に駆られてたまには酒のことを書いておこうと思い立った男、サヰキです新入荷ですハイこちら。
エミル・ペルノ「ラ・フィー・ローズ」
アブサンです。
品名は直訳で「バラ(色)の妖精」
そもそも生産数が250本しかない限定品なので(だからってそこに価値があるような代物ではないし再販の可能性もあるのであしからず)遭遇することも稀でしょうが、Roseの表記のeにアクサンはついてないからカタカナ表記ならばローズのはずが、なぜだか日本の取扱店の9割ではロゼと書いているけれども、私が言うのもアレだけどこの業界に語学力とか期待するほうが間違いなので巷じゃもっぱらロゼらしいですってとこを踏まえてネットで検索や他店様におけるオーダーの際にはご注意を。
アブサン界の正統なる老舗が繰り出した変化球はハイビスカスの色素でバラ色に染め上げられたそこはかとなくエロいアブサン。
だったらハイビスカス色じゃん、とか野暮は言いっこなしで。
ラベルにいくつも描かれている花は当然バラかな?と思いきやちゃんと全部ハイビスカスだったりするから誠実でしょ?あんまりイジメてあげないで。
Roseはバラ色っつーかピンクであり、ピンクであることこそがこのボトルで一番重要なのです。
それはなぜかと申しますれば男性よりも女性スタッフのほうが多い当該蒸留所においては毎年10月に世界規模で乳がん検診の早期受診を啓蒙するピンクリボン運動に対する関心も高いならばこれに協力すべくピンクのアブサンをこさえて売り上げの一部を寄付しようってな寸法なのだそうでございます。
あれ?以前にも同様にハイビスカスで色付けしたピンクのアブサンを出されてましたけど?
今回は心持が違いますってことなのでしょう。
しかし、となれば、この度はそのコンセプトこそが最も肝要でありピンクのリボンの一つもラベルにあしらって当然のごとくアピールしていて不思議でないのに、面構えからしてそんな気配は微塵も感じられないどころかなんとびっくり商品説明ですら一切そこんとこには触れられていないため知る由もないので日本に限らず世界中で完全にスルー状態。
なにそれ?ってご様子。
ではそれこそが真実だったとしてどこでその情報を知り得ることができるのかと言えば、よっぽどじゃないとたどり着くのすら難しいフランスでもさらにローカルなところのニュースサイトが申し訳程度の記事を発信しているのですコレが唯一のソースなのです。
ってのはどうなんでしょうね?信じていいんですよね?後付け設定だから製造時にはそんな事実は無かったけど発売後に地元の取材でカッコつけてそういうことになったんで実はそうだった、ってことでよろしく、とかじゃないですよね?
とは言え酒でそっち方面をゴリゴリにアピられててもそれはそれで個人的にはとてもイヤなので、そこも踏まえた上でのあえて、為すべきは為すとして多くは語らず、ならカッケーですが。
とかなんとか言っておきながらですけれども、
まぁまぁ細けぇこたぁいいんスよ。
なにしろアブサンなんで。
そりゃ未だにツヨンだ禁断だ幻だでヤベーヤベー言ってるのはいかがなものかと思いますが、アブサンたるやロマンの酒なのですから。
へぇへぇバラ色のアブサンたぁ艶があっていいじゃないか、なんとも粋だねぇ、ってなもんです。
アンニュイな気分でしっぽり戯れるにはよろしいんじゃないかな、と。
色は違えどアブサンですから当然加水により変身いたしますが、どのような姿になるのかは自身の目でご確認を。
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バーテンダー稼業。
それは当然今までも悲しいことや辛いことはあった。
いやむしろそんな苦い想いをすることのほうがトータルでは多かったのかもしれない。
だがしかし、好きが高じて携わっている強みとでも言おうか?
仕事自体をストレスに感じることはなかった。
何かしら嫌な想いをする日があればこそ、早く次の日になってリセットされたカウンターの中で仕切り直したいと願う気持ちのほうが強いならば傍から見て、それは単純に業務であり労働であろうに、これを欲して止まないほどに。
あるいは趣味として満喫していただけなのかもしれない、バーテンダーを、私は。
そんな私が今、ここに来て、初めて、明確に、このバーテンダーなる仕事に対してストレスを感じている。
毎日の出勤前は、まるで泳げない小学生がプール開きの日を迎えたかのごとく家を出るのが憂鬱だ。
なぜか?
理由は簡単。
自覚もある。
私は現在進行形で絶賛外国人恐怖症なのだ。
少し前から外国人客の増加っぷりに関してはうっすら触れていたが、近頃はあまりにもだったので具体的なところをきっちり集計してみたら、ここ二ヶ月は総来客数の実に約半数がそうだった。
とはいえ誤解して頂きたくないのは決してこの来店される外国人のお客様自体に問題があるわけではないということ。
行儀は良いし褒めてくれるしリピートもしてくれる方もいるところを見ると印象は悪くないのだろう。
なんだったらここで働かしてくれとか無償でもいいから修行したいなんて人もいたぐらいなので、てか久しぶりにそんなこと言われたけどなぜ外国人?みたいな例はさすがに特殊過ぎるので一先ず置いておくが、いや国籍・人種に関係なく今は人を雇うような環境ではないので丁重にお断りさせていただいたけれども。
問題なのは受け皿となる私のキャパシティのほうなのだ。
いっぱいいっぱいなのですよ。
さすがにこなれてきて接客に必要な最低限のところはなんとかできるようになってきた風、と信じたい、とはいえ会話となると未だというか当然さっぱりとなれば、これでも一応サービスマンとか語りながら身勝手を言いますけれども、それがたとえ自己満足だとしてもですよ?己も満足できないわけですよ、なにしろ自在にお話しできないのですから。
私の出来ること、かつ存在意義なんて良くも悪くも語ること。
そりゃしょーもないしくだらないかもしれませんが頭の中に詰め込んだあんなウンチクこんな情報を吐露することぐらいしかできない男が言語を奪われちゃ、ねぇ。
自己中心的な物言いは申し訳ですが外国人様がお相手となるといつ何時も消化不良というか不完全燃焼で終わってしまうのですな、これが。
さらに、こなれてきて、なんて申しましたがここも問題で、これまでの経験に加えて英語が堪能な知人からのアドバイスに共感した結果、私の導き出した答えとして英語を喋る時は英語を喋れる風に喋る、
つまりオドオドせずにいっそ洋画の俳優さんのモノマネでもする勢いで喋ってみると、これが実際いままでは聞き返されていたところがバッチリ通じてみたりして大いに効果あり。
なのですが、
そんな言わば「演技」の最中に普通の日本人のお客様がお店に入ってこられようものなら元来がシャイな日本人たる私の精神はまるで恥部を晒した変態行為を覗かれたかのごとくに揺り動かされてその都度一々そらもうメケメケなのでございます。
引き続きいらっしゃる外国人のお客様からすると「どうした突然大人しくなって?なにその急なキャラ変」でしょうがこれもまたお恥ずかしくてメンタルはズタボロ。
こなれ問題をもう一つ言えば、
「うえるかむ ぷりーず ていくゆあ ふぇいばりっと しーと」からの「めい あい ていく ゆあ おーだー?」とかなんとか言ってオーダーを頂いてグラスをお出ししてのち、
客「いやーアンタ英語喋れるんやな助かるわ、ところでなんやけど・・・」(意訳)とか急に喋り出してこられて私は、
「そーりー あい きゃんのっと すぴーく いんぐりっしゅ」と。
客「は?いや今喋ってたやんけ?どないやねん」(意訳)でいぶかしげな顔をされるみたいなやり取りがもはやデフォになってきているんだけれども、
あれ大丈夫かなぁ?
喋れるくせに業務以外の日常会話は面倒だからテキトーにあしらってる人みたく思われてないかなぁ?
そんな心配まで諸々込々で、トータルこれらがストレスというわけなのでございます。
なんかもうカロリー消費が酷いのよ。
大した仕事量ではなかった日でも帰ってくるとぐったり、なんて日もしばしば。
なんとか意思の疎通を図らんとして無意識下においても常に緊張状態だったりするのでしょうか?
こんな調子で大丈夫かしら?
大丈夫!
だってボクにはプラモデルがあるから!
いや、危なかったですよ。
この期間、プラモ作ってなかったら精神崩壊して行き先もわからない深夜バスに飛び乗って知らない街を旅していたかもしれません。
そんなわけでお待たせしました。
完成した78をどうぞ。
FAに持たせるバズーカ用に入手したジャンク扱いのオリジン78でしたが団塊ジュニア世代の琴線を掻き鳴らしてしかたがないリアルタイプというか哀戦士ポスター風に塗装。
であれば当然ウェザリングでフィニッシュするのがセオリーなのでしょうが存外しっくり着地してくれたのでこのままキレイ仕上げで良いかな?と。
さぁさぁいよいよお次はスナカスですよ。
たまりませんなぁ。
よし、
私はまだ戦える。
働ける。
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