Barサヰキのブログをご覧の皆さんコンバンワ

  • 2011.11.02 Wednesday
  • 00:00

 オレがバーテンダーと並行して音楽やってるのって意外と知らない人多いよね。


お待たせ。


オレのプロデュースにしてウチのコンセプトサウンドガールズユニット「Bar Saiki」の3rd album、


「 No liquor No life 」ついに完成。



いつものデジロックを軸にしたハードなチューンはもちろん、バラードやR&Bにも挑戦した意欲作。


初回限定版には先行発売されたシングル「cocktail 4 U」のリミックスヴァージョンを含む3曲のボーナストラックを収録。


今週末は発売記念ライヴもあるのでヨロシク。


 










嘘です。


てか雑だ。


何か。

ある意味これも器用貧乏?と自分で言っちゃう。

  • 2011.11.06 Sunday
  • 00:00

 ちょいちょい聞かれるんですが、やってますよ本当に。


日曜も祝日も関係なく、看板を18時に遅れて着けたことも、5時を待たずに消したこともございません。


野暮なこと言いますが、休まないんじゃなくて休めないんです、暇なんで。


かといってボーっとしてるのもアレですね、と、


ちょこちょこ店に手を加えてたら、なんだかなぁ・・・。

  

どこか分かりますかね?は、さておき、


クオリティー高くね?なんて自己満足して仕事した気になるからタチが悪い。

ガラス棚の加工なんて材料費だけなので総工費1000円だよ、わーい。


「いやいや、バーテンダーが本業でしょうがっ!?」


「子供がまだ食べてる途中でしょうがっ!?」


 


ところでお気づきでした?8月のオープン以来、週末に雨の降らなかった日って一回もないんですよね。


知り合いの同業者様からは「サヰキが店とか出すから」なんて言われそうで怖いですが、


いくらミラクル体質だと言っても天候は管轄外ですので勘弁してください。


それにしても数字だけ見ればダントツで金・土が落ち込んでる当店。


年内は無休のつもりですが、どうしましょう?


「定休日・金曜日」とか斬新?

いやいやいやいや。

ソルティードッグ

  • 2011.11.07 Monday
  • 00:00

 「ソルティードッグ」


この写真を撮りたかっただけ。

 

あとはオマケです。 が、長い。

 


カットフルーツで濡らしたグラスの縁に塩を着ける「スノースタイル」は和製英語です。

 

英語では「Rimmed with salt」。

 

これに作るウォッカのグレープフルーツジュース割りがカクテル「ソルティードッグ」。

 


なぜか最近、「本物系カクテル」なんて私は勝手に呼んでますが、この「ソルティードッグ」もご多分にもれず、

 

ベースをジンに変え、&塩一摘み&グレープフルーツジュースをシェイクして作る、「本場」とか「元祖」、

 

または「オールドスタイル」などと称したモノをよく見かけます。

 

「なぜか」なんて言いましたけど、このカクテルに限っては、漫画「某バーテンダー」の影響でしょう、たぶん。

 

これのルーツは海の上にあり、英国海軍で支給されていた酒・ジンを、ワンピースでもお馴染みの壊血病対策のために配られていたとか言われる果実・グレープフルーツ(?)で割って、

 

潮風と流れる汗により塩まみれで舌を出しバテてる甲板員を示すスラング「ソルティードッグ」にちなんで塩もあしらい、

 

そのまんまの名としたエピソードが元と推測されます。

 

なんてブラックなネーミングセンス。

 

本当なら製作者の性格の悪さがうかがえる話ですな、しかし。

 

もっとも、「いやさ、このカクテルは甲板の上でこそ生まれたのだ」と主張する意見もありますし、

 

それ以外にも、有名な話として、ジン&ライム&塩をシェイクした「ソルティ・ドッグ・コリンズ」が元々の姿であり、

 

1900年代半ばにはすでに親しまれていたとする文献の存在などが、

 

手近なところでは「2001サントリーカクテルブック」にも記されてますが、ここから流用したのか「Wikipedia」でもこの説が紹介されてます。

 

その他、途中の説明は一切無く、「ショッパイ犬」とは「変わり者」の意と説く「ラルース・カクテルブック」のエピソードなど、

 

ちょっと調べただけでもアレやコレやと出てきてしまうので、

 

後は自己責任においてお好きなモノをチョイスしていただければよろしいのでは?と全部投げ出したくなる始末。

 

なんにしても70年代後半から80年代に起きた世界的なウォッカベースカクテルのブームと、

 

特に日本では某メーカーのキャンペーンによって広く知られるようになったのは事実ですが、

 

それでなくともグレープフルーツジュースをこれだけ活かした、

 

と言うより、他に先駆けグレープフルーツジュースを「最初に我がモノにした」というところが、

 

その時点でこのカクテルの勝利であり、最大の存在意義ではないでしょうか。

 

先に紹介した「本物系」は長年に渡って愛され続けてきた意味と経緯を無視して無意味に原点回帰してるように思えるのですが・・・。

 

「オリジナリティー」と「奇をてらう」は似て非なるもの。

 

シンプルだからこそ素材の美味しさが楽しめ、誤魔化しのきかないカクテルであるにも関わらず、

 

不確かな由来や、メディアから安易に仕入れたネタをベースに、ナンダカンダと改造しては意味ないのでは?と思うな、私は。

 

でもウケるんだろうな、やっぱり。

 


ちなみに話の詰め合わせ。

 

グレープフルーツジュースは後から飲んでもアルコールの分解促進効果が期待できるほぼ唯一の天然飲料であるとの話もありますが、

 

言っても劇的な効能があるわけ無いので過度の期待は禁物です。

 

それどころか成分的に意外と強めのモロモロを含むため、一部の薬剤との飲み合わせには注意が必要ですので、

 

特定の薬の服用時や体調の優れない場合には避けておくのが無難。

 

てか、そんな時は飲みに出ちゃダメなのはもちろんですが、病時のビタミン補給にも気を付けましょう。

 

あと、日本で言うところの「スイカやおしるこに塩」的な感覚で、柑橘系ジュースに少量の塩分を添加して甘味を引き出す処方は、

 

欧米でも珍しいことではなく、変化球で言うと「ジュースに数滴の醤油を入れる」なんて飲み方も知られています。

 

日本人の発想じゃぁないなぁ・・・と思いつつも実際やってみると、風味効果も含め、オレンジジュースなんかは特に相性いいんですよね、確かに。

 

で、塩抜きのソルティードッグのことを「ブルドッグ」「テールレスドッグ」「グレイハウンド」など、

 

いずれもスノースタイルを尻尾に見立てて、これが無い、あるい無いように見えたり短い犬種で呼ぶのが常ですが、

 

このうち「ブルドッグ」が最も一般的であるものの、同名で全く異なるカクテルがあるため、

 

注文の際、バーテンダーが「ウォッカとグレープフルーツのですか?」と聞き返したとしても「は?」となられませんように。

 

むしろちゃんとしたバーテンダーです、その人は。

 

そもそも一番いい名前なんてのも存在しないので、どの呼び方がいいか迷われる方は、

 

「ウォッカのグレープフルーツ割り下さい」でけっこうですし、逆にスマートですよ、コレ。

 

しっかし何故にシッポと見たかなぁ?

 

首輪でしょ、普通。

 

それなら「wild dog」とか「stray dog」とか「ownerless dog」とか、それらしい名前はいくらでもあったろうに。

今頃ハイボールブームとか語ってみる。

  • 2011.11.09 Wednesday
  • 00:00

 国産ウイスキーの出荷量は1980年に34万キロリットルあったそれが、2009年には8.2万キロリットルと激減しました。


ワイン・焼酎など新興勢力の台頭。


不景気を背景とした飲み控え。


少子高齢化と若年層を中心に加速するアルコール離れ。


それらしい文言を列挙しただけでも考えられる要因は様々ですが、


Bar業界に限って言えば、特にここ十五年はシングルモルトスコッチに代表されるハイエイド商品が人気を集め、


ウイスキーという大きな分類で見れば、本当にウイスキーを求める方々の需要というのはむしろ増加傾向にありました。


つまり、減ってしまったのはあくまでも国産の低価格帯に位置する商品群であり、そのメインたる消費者層は「キープで水割り」に代表される、


実は端から飲む酒はウイスキーでなくとも構わなかったとする、質より量派の方々のそれと、


これに替わる新規消費者層の開拓ができない現実こそがこの著しい出荷量低下の最大要因と推測できます。


そもそも現代において何ゆえウイスキーなる飲料がマイノリティーとも言うべき一部の層のみを激しく魅了しつつも、


広く大衆からは受け入れがたい存在となったのか?


これはひとえにテイスト的にしろ、実際のアルコールの強さからしても、


先に述べた国民的規模の酒離れを踏まえて考えれば、


ウイスキーが酒らしい酒であるからだと言えるでしょう。


逆説的に捉えれば、要は酒っぽくないウイスキーならば、ウイスキーらしからぬウイスキーならば売れるであろう、と。


無茶苦茶ですね、そうですね。


だが、しかし。


理非なき時は鼓を鳴らし攻めて可なり。


無理を通して道理が引っ込んだ光景が、ただいま巷でブームの「ハイボール」というわけです。


けっこう長く続いていますね、今回のハイボールブーム。


特別持てはやされもしなければ顕著に廃れることも無く、長きに渡って親しまれ続けてきたカクテルですが、


第一次ブームより継承され現在も多くのBarでスタンダードとされる通常のレシピはウイスキー1に対してソーダがおよそ2〜2.5。


メーカーが推奨するただ今ブームの新ハイボールは1対3〜4。


しかもホームグラウンドが居酒屋であり、基本をジョッキとするグラスの大きさと氷の質も加味すれば、否、しなくとも、


一言で言えば薄い。


以上。


二言は必要ない。


「薄利多売」にして「薄味多売」。


もちろん我々にとってもメーカー様が売上不振で体力を削られるのはいただけない状況ですし、


これをあくまできっかけに、ウイスキーやBarに興味を持っていただければ、などという希望的観測に基づく意見があることは知っています。


そう願います。


そもそも元祖ハイボールブームのおかげでBarが大衆化した今日があるわけなのですが、しかし。


そう遠くない過去を振り返っても、一旦下げられたアルコールに対する耐性がそれ以前を上回り人気と消費を伸ばした例など過去に一度も無いのが現実。


特に件のウイスキーとカクテル、なのですが今回ウイスキーに絞るとともに、


このあたりの事情には、なかなかに複雑な経緯もあるものの、


ことBarで提供されるウイスキー一杯あたりの量の推移だけに限ってみれば、


ほんの一昔前まで一杯を60mlとする店も少なくなかったのがしれっと45mlを基本とするようになり、


その飲み方も水割りが主流とされるうち、現在はほぼ一杯30mlで固定されています。


もうカクテルベースにしろ一杯売りにしろ、40歳以下で30ml以上を基本としてるバーテンダーは絶滅危惧種状態でしょう。


次第に量を減らしアルコールを削りとされてきた節目節目を改めて見直せば、


そこには必ず消費拡大を狙った改革的販売促進運動がハッキリ見えてきます。


基本の公式はいつも同じ。


もっと売ろう、もっと飲ませよう、飲まないヤツはなぜ飲まない?強いから?濃いから?多いから?


じゃあ薄めよう、じゃあ減らそう、といった流れ。


きっかけを作るどころか実質的には草の根運動で地道に酒の魅力を説いてきた名も無きバーテンダーのそれを、


一発逆転の宣伝戦略で刹那的な人気と消費を掻っ攫った後、世の受け皿ごと入れ替えてきた実績。


特定のメーカーを名指しで批判しかねないのでボカしますが、


果たして一連の流れは薄めたから飲まれなくなったのか?飲まれなくなったから薄めたのか?


さらには、美味しいから飲んでほしいのか?飲ませたいから美味しいと言ってるだけなのか?


売上優先は判りますが、もっと飲料としてこだわるべきところを重視せねば、


結局はまた一過性のブームで飽きられ廃れていくのでは?


強い酒を飲めば偉いなんて言うつもりはありませんが、いささかアプローチの仕方が露骨過ぎて過去のそれを繰り返しそうな気がしてなりません。


個々に合った飲み方を、それこそ一人一人のアルコール耐性と好みのテイストに合わせつつ、気長に提案できるBarの営業と違って、


大衆相手に即効性と、何よりも結果を出さなければ意味が無い企業戦略という、根本的な目的意識の違いがあるのも理解はできますが・・・。


などと、大企業様相手に弱小Barのバーテンダーが吠えたところで何となるものでもなし、


結局ボヤキであいすみません。


と、最後に一つ予言というほどでもない戯言を記しておきましょう。


もはやさすがにこれ以上は薄めるわけにもいかなくなったウイスキー。


すでにその他飲料で割るフレーバー系はカクテルの法則を破壊しつつマンネリ気味。


ジンジャーハイボールって何ですか?コーラハイボール?


一方ウイスキー以外の商品郡は一足飛びにノンアルコール化し、市場は益々酒を敬遠しつつあります。


ま、すでにノンアルコールハイボールなんて商品もございますが、


それでも売らなきゃならないウイスキー。


次に来るのは焼酎と同程度、アルコール25度〜30度にして味わいそのままとする、


「低アルコールウイスキー」と見た。


いや、先に味わいを軽めにした「ライトウイスキー」かな?


当たったからといって何もいりませんが、外れたからといって責めないでくださいませ。



ウイスキー・・・。


その語源に関してはお決まりの諸説様々なわけですが、辿ればおおむね「命の水」なる言葉に行き着きます。


本当に水になっちゃ意味ないです、やっぱり。

木耳

  • 2011.11.10 Thursday
  • 04:00

キクラゲが食べたい。


キクラゲが好きだ。


菌界・担子菌門・キクラゲ目・キクラゲ科・キクラゲ属・キクラゲ。


要はキノコの仲間。


欧米では裏切り者のユダが首を吊った木から生えたとの故事に由来し「ユダの耳」とか呼ばれているらしい。


不気味だがカッコイイな、キクラゲ。


黒いし。


白もあるけど。


耳に見えるのは洋の東西を問わないようだ。


中国では「木耳」と表記され、これがそのまま日本でも採用されたわけだが、


歯ごたえが「クラゲ」に似ていることも捨て難しとした我が国では、貪欲かつ強引にもそのメッセージを名前に盛り込まれ、


「耳」と書いて「クラゲ」と読ませる無茶な提案のおかげで、


「木耳」と書いて「キクラゲ」。


最近の子供の名前より読めないだろ、これ。


完全に食べ物扱いされていないどころか悪ふざけだ。


発案者、ちょっと来い。


怒っていいぞ、キクラゲ。


言ってやれ、私は確かに木に生息しているが、木でも耳でもクラゲでも無いのだと。


だが奥ゆかしいキクラゲはそんな不満を漏らさない。


素敵だキクラゲ。


こんなに素晴らしいキクラゲなのだが、特に外食の際、食べたいと思いついたとしてもなかなかに苦労する。


どの道キクラゲだけで満腹になれるようなメニューも無いのだが、


何しろ脇役扱いで、メインを任されることのないキクラゲと巡り会おうとなると、


最も可能性が高いのは中華料理店の一品であったにせよ確実とは言い難いし、


九州系の豚骨ラーメンも同様に確率としては決して低くはないのだが、


だからこそ外された時のショックたるや絶望と称しても決して大袈裟ではないダメージに打ち拉がれるやもしれぬ恐怖。


なんだか無性に愛しくなってきたぞ、キクラゲ。


あぁ、キクラゲ・・・。


どうしてやろうか?擬人化してやろうか?萌要素を入れてやろうか?「キクラゲたん」とか呼んでやろうか?


いや、やっぱり食べておこう、そこは。



豆知識


乾燥キクラゲを戻す際、急ぐ場合は熱湯に放り込むか、耐熱容器に水を張りキクラゲを投入してレンジでチンでもOKです。


ただしこの場合「戻りムラ」があったり、ただでさえ弱い風味が消し飛んでしまいかねません。


充分な水に浸して冷蔵庫に一晩入れて戻す方法は、計画的な献立作成あっての技なので、思い立ってからすぐ使うというのも困難。


そこでオススメなのがキクラゲが十分に浸かる4・50度ぐらいのお湯に砂糖を一摘みほど投入して3・40分かけて戻す方法。


温度が下がってきたら途中で1・2回、火にかけてやってもいいですが、温めすぎにはご注意を。


お湯の吸収率性能と引き換えに失われる成分の流出を砂糖の浸透圧効果がほど良く抑制してくれるので時短と仕上がりの良さの両立を実現してくれます。


同様の浸透圧効果が望める塩では抑制効果があり過ぎるので、親水性も高い砂糖を使うところがポイントなのですが、


塩には同様にタンパク質凝固作用がウンヌン・・・と、細かいところはややこしいので割愛。


この方法は同じ乾燥キノコ類を戻す際、例えば「干しシイタケ」などにも応用できますので覚えておいてください。


と、言うより「干しシイタケ」の戻し方の常識ではあるのですが・・・。


それでは皆様、素敵なキクラゲライフを。

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< November 2011 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM