勇者現る
- 2012.02.01 Wednesday
- 18:00
「おお えにくす 行ってしまうとはなにごとだ!」
貴重な報告感謝いたします。
それはそうとて、
近頃ウチも負けじと人間交差点。
それもスクランブル。
信号無し。
BarらしいっちゃBarらしいけど、
詰め込みすぎだ。
スピード落とせ。
お前を殴った右手が痛い。
半年ぶりのキスの相手が男だったような気がする。
目が覚めた時オレはなぜあそこに居たのか?
相変わらずの迷子。
本日モ営業ナリ
皆んな大変。
「おお えにくす 行ってしまうとはなにごとだ!」
貴重な報告感謝いたします。
それはそうとて、
近頃ウチも負けじと人間交差点。
それもスクランブル。
信号無し。
BarらしいっちゃBarらしいけど、
詰め込みすぎだ。
スピード落とせ。
お前を殴った右手が痛い。
半年ぶりのキスの相手が男だったような気がする。
目が覚めた時オレはなぜあそこに居たのか?
相変わらずの迷子。
本日モ営業ナリ
皆んな大変。
雪です。
よく降ります。
「どこまでも 限りなく 降り積もる雪と・・・♪」って、
冷静に考えたらコワイ。
で、これに比例する 「アナタへの想い♪」って、
やだそれ重い。
そんなことはどうでもよくて、
いい加減ブログの更新ペースを落とします。
いやらしい話、これが集客ならびに新規開拓に対しては、
さほども影響しないことは証明されましたんで。
むしろ周りからは逆効果説を指摘される始末ですし。
かと言って、
会いたくて会いたくて震えていたって仕方がないので、
ご来店いただいたお客様にこそご提供できる、
あんなこととかこんなこととかに、
少しばかり時間を割いていこうかな、と。
内職&内職。
フライパンも買ったし。
今日はLED電球をチマチマ工作中だったり。
いや。
本業を忘れないように気を付けねば。
「モヒート」と今一番流行っているカクテル「フルーツ・モヒート」を考える。
ガスガス作られる「元祖あるいは本物と呼ばれているモヒート」 詳細は後ほど
元々は「ドラケ」と呼ばれるキューバ辺りのご当地ドリンクが、
某酒類メーカーのラムに変えられ誕生したとする説が有力、ではあるものの、
毎度のことながらその真相は闇の中。
ラムをベースに、と言うよりラムにライムとミントと砂糖を突っ込んでクラッシュアイスでいただくという、
なんとも豪快かつ、いかにも赤道付近が似合いそうな常夏気分のカクテル。
まぁ時代を考えるとクラッシュアイスもストローも、
ソーダーがあったりなかったりのレシピに関しても、
全ては後付のサーガにせよ、
その原型を開発し広めたのは海賊って話は頷けます。
古くから日本にも伝わってはいましたが知名度・人気共にやや低く、
何しろ一昔前だとフレッシュミントを常時ストックしなければならない面倒さと、
「風も吹き込まない店で飲むようなドリンクじゃなかろうに」という粋を優先した昔気質な思考に阻まれていた頃も、
今となっては古き良き時代。
ここ10数年の間に急激に人気を伸ばしたどころか、
これが出せなきゃ本当のBarじゃない、という勢いで、
オールシーズン注文される定番カクテルに登りつめた一杯。
この辺りの経緯には「カイ・ピリーニャ」とか「ミント・ジュレップ」なんかと通じるような、
何か妙な気配を感じますが、
その背景には某漫画とか某雑誌の宣伝効果が影響していることは間違いないものの、
現在「モヒート」が頭一つリードできた最大の要因はおそらく「アーネスト・ヘミングウェイ」。
1940年代にヘミングウェイがハバナに滞在していた頃、
「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」と「ラ・フロリディータ」という二軒のBarに通いつめ、
ラ・ボデギータ・デル・メディオ
ラ・フロリディータ
「我がダイキリはフロリディータで、我がモヒートはボデギータで」なる言葉を残すほど飲み上げたカクテルということで、
「ダイキリ・モヒート=ヘミングウェイの愛したカクテル」というのがBarでは定番の売り文句。
ヘミングウェイが飲んだダイキリ(フローズン)もモヒートも、
何がカッコイイかと言えばその場所と酒量なわけですが、
そのへんは無視して「ヘミングウェイも好んだ違いの分かる通の一杯」というキーワードだけが一人歩きをした結果、
今現在は大変なことになっているわけですな、これが。
カクテルにもトレンドと呼ばれる流行り廃りがあるもので、
今で言うと「ミクソロジー」とか「ツイスト」とか「ネオ・クラシカル」とか、
一言で強引にまとめてしまうと「普通には作らない」それが流行中とは言え、
一から創作しようとなるとそれなりに面倒な仕事。
そこで誰でも手軽に、言ってしまえば思いつきで作れて、
それでいていかにも本物っぽいような都合の良い材料は無いかいな?と。
「ボクのかんがえたいちばんつよいかくてる」選手権にかり出されたのが、
「フルーツ・モヒート」と呼ばれる一連の「モヒート・バリエーション」。
店では「〇〇モヒート」の「〇〇」が何かしらのフルーツ名となっていることが多いでしょうが、
最初は「モヒート」の中に適当なフルーツを入れ始めたところからスタートし、
ライムが消え、ベースのラムが他の酒に変わり、
砂糖もフレーバーシロップで良かったり、ミントも風味は必要とされず、
それでもクラッシュアイスとミントの緑が見た目だけでも名残を残していた、
と言うよりここへさらにフルーツが加わるという、見栄えの良さこそがウケていたのでしょうが、
フルーツも不使用でラムをその他リキュールに変えただけとか、
「ホット・モヒート」なんてUMAまで出現し、
今となってはなんと、すでに、もはや、定義が完全消滅してしまっている謎過ぎるカクテル。
これが絶賛大流行中で巷には「ボクのかんがえたいちばんつよいモヒート」が溢れかえってます。
全国のBarで無いほうがおかしいしダサイぐらいの勢いですから。
いやホント。
作らない私が逆にやる気ないのかよ?って感じ。
ラムにクラッシュアイス&お飾り程度のミントという組み合わせなら「プランターズ・パンチ」とか、
その他類似ドリンクとして「ラム・スウィルズ」とか「ラム・ジュレップ」とかフルーツ変えなら「スコーピオン」とか。
「ホット・モヒート」なんてもう「グロッグ」じゃないのかよ?
なんて言っても仕方がないのでしょう。
「ヘミングウェイ」印の「モヒート」じゃなきゃダメなんでしょうな、きっと。
結局のところ何でもいいから「モヒート」言っとけばそれはそういうもんだと受け入れられるし、
ウケもいい、と。
つまりはそういうことです。
いや、しかしヘミングウェイが生きててこれ見たら何て思うんだろう?
何も言わず散弾銃でもブッ放しそうで怖いけど。
あれですな、あれ風に言うと、
「お前それ、ヘミングウェイにもモヒートですって出せるのかよ?」って。
今さら説明もなんですが当店には「フルーツ・モヒート」系のそれはございません。
「モヒート」に関しても冬場はお作りいたしかねますのでご了承くださいませ。
ちなみにですけど。
先日、某バーテンダーがウチへ来て、
「フルーツ・モヒートやろうと思うんですけどサヰキさん馬鹿にしないでくださいよ?」
なんて言ってましたが、
いや、いいんじゃないの?マジで。
この流れには勝てないよ、本気の話し。
経営とか商売考えたら利用すること考えなきゃ。
俺?
意地。
予想外の事故に発展する可能性があります。
乾杯の際にグラスをぶつけ合う行為はやめましょう。
事故例 1 クラッシュ
事故例 2 クロスカウンター
それでなくともあれは立派なマナー違反でして、
そもそもの起源なんて関係なく、
Barで使用しているグラスってのはね・・・って、
こういう話ならしっかりまとめてBar道で書け、
と言うか、いい加減Bar道更新しろよってことなんでしょうが、
最近、理解に苦しむのを通り越して理解に苦しむ話に打ちのめされて、
どうしよう?
なにか虚しくなってきた。
え?おかしいのは私なのか?
いよいよ本気でついていけない。
やる気スイッチが見当たらない。
ま、定期的にやって来る慢性的虚無感性失望症候群なんでしょうけども。
こういう時はその成果が見た目に実感できる具体的な手仕事に精を出すのが一番。
店のあちこちが改造されていく日々。
世界がどれだけ広く素晴らしいものであったとして、
私は私が知り、行ける範囲を全てとして生きていくしか他に無いのだから。
知人の結婚式にお招きいただきましたゆえ、
トップページの告知通り、
2.12(日)は午後九時からの営業とさせていただきます。
昼から式に参加して、二次会経由で休まないとか、
私は何と戦っているのだろう?
それにしても久しぶりに華やいだ場所へのお出かけ。
自重せねば。
しかし結婚とか。
チクショー。
二次会はハッチャケてやろうか?
ナンパでもしてやろうか?
自重せねば。
当日お店で私が、
浜に打ち上げられたクラゲのようになっているか、
はたまた額に隠れし第三の目が開き覚醒モードに突入しているか、
もしくは何事も無かったかのようにシレーっと通常営業しているかは定かではありませんが、
もろもろよろしくお願い致します。