Barで梅酒みたいな酒と紹介され薦められるボトルと言えば、
なにはともあれ「スロージン」がその筆頭となるのでしょうが、
その甘酸っぱいテイストと言いライトな飲み口と言い、
個人的にはよっぽどコチラの方がそれっぽくないか?
と思うにしても、それではなぜにここまで人目に触れず、
その認知度たるや著しく低いのかと言えば、
いやだからこそご指名されることもないし、
不可欠なカクテルレシピも存在しないため(ご当地にはそれなりにあるけれど)、
バーテンダーこそが知らないケースも珍しくないなら、それはまぁ置いてる店も少ないでしょうの可哀想なボトル。
「プオルッカ」
「ブランブルベリー」の「メシマリア」、「クラウドベリー」の「ラッカ」、
そして「リンゴンベリー」から作られる「プオルッカ」は、
「フィンランド三大リキュール」、なんて言葉は今私が勝手に創ったとして、
単に同一メーカーが出してるシリーズ商品じゃないの?ってツッコミも無視しつつ、北欧生まれのベリー系リキュールなのですが、
ベリーってのがまたややこしく、
原料の「リンゴンベリー」は「コケモモ」の一種で「カウベリー」とは異なり、
同じツツジ科スノキ属でもツルコケモモ亜属の「クランベリー」ともまた異なる、
とか面倒なところは全てすっ飛ばして言えば「ど」マイナーでベリー系にしてもマニアックかつ不遇過ぎるそれが原材料で、
その誕生経緯にも「皇帝アレクサンドル二世」がどうとか、「商人アンダース氏」がこうとか、
色々ありはするものの、ついダラダラと語りがちな私も、たまにはモロモロ省略して、
コレ。
コレから抽出したエキスと砂糖とアルコールをこうやって混ぜると色が変わってテーッテッテレー、
と、作られた、ってことで。
甘口ながらも野生のベリー系を思わせる少々強めの酸味が特徴のリキュールで、甘酸っぱフェチならきっとお気に入り。
あと名前がカワイイ。
メーカーの「ラポニア」って名前もカワイイ。
ラポニアさんちのプオルッカ。
で、ボトルもカワイイ。
北欧ってとこがオシャレっぽい。
そんな気がする。
ボトルに関してはリニューアルされこうなったのですが、
ボトルデザインから注目されて人気となった酒ってのは珍しくないので、
これを機に人気者となれるか否か?
現在のところ、ネットで検索しても同名異業種のショップばかりが浮上し、
ひょっとしてブログで酒のプオルッカを紹介したのはここが初?ぐらいの状態。
頑張れプオルッカたん。
ちなみに「コケモモ」の花言葉は「反抗心」だったり「くじけるな」だったり。