や、しばらく。
- 2013.07.24 Wednesday
- 19:50
「元気だった?」と問われると、
「お陰さまで、とりあえずは息災です。」と答えるようにしている。
「無病息災」の「息災」。
何事もなく、いたって普通、ニュートラルですありがとう、ぐらいの意味。
知らないとは言わせない。
劇場版「風の谷のナウシカ」の冒頭シーン、
久しぶりに谷を訪れたユパ様も「皆、息災のようだな」と言っている。
時代に合ってないのは承知の上で、ともすれば面倒がられるだろうことも容易に想像がつくが、
やはりそもそも「元気?」→「息災です」のコンボこそが昔ながらの定形だったはずなのに、
とか言うといよいよしんどいだろうか?
元来「元気」とは、寝起き二秒後に布団から跳ね起き、
パンイチでベランダに飛び出して、
「やっべ!オレ出せる!今ならオレ、かめはめ波出せちゃう!」
ぐらいのコンディションを言うものだ。
形式的な挨拶の類だとしても、
それが現実に実践されている日常的なものかはさて置き、
例の、
ナニワのそれに当てはめて例えるなら、
「もうかりまっか?」がすなわち「お元気ですか?」であり、
これにに対し、
「ボチボチでんな」がまさしく「息災です」に値するもので、
「元気です」などという答えは、
「うひゃあ!儲かってしゃーないでぇー!」となる。
謙虚さと情緒に欠ける。
あと、まぁ、何と言うか、
「元気」って言葉がどうにも底抜けに明るいだけでいささか品性と知性に欠けるイメージ、
ってのはあくまでも個人的な感想なのでともかくとして、
そんなワケで私は「息災」と答えるようにしている。
そんなワケで「息災」です。