Invisible man

  • 2013.12.01 Sunday
  • 21:55



こんばんは、出る杭です。


「よくBarに行かれるのですか?ちなみにどちらに?」


初めて訪れたBarでありがちなセオリー通りの会話。


お客様から先日たまさか入ったBarでのやり取りを教えていただきました。


「えぇ、サヰキさんところによく行きますかね」


「え?サヰキ?あぁ・・・サヰキですか・・・あそこはねぇ・・・」


「?知ってるんですか?」


「いや、サヰキはね、あそこはヤバイんですよ、やめといたほうがいいですよ」


「行ったことあるんですか?」


「いえ、無いですけど・・・話はよく聞きますし、嫌なヤツですよね、アイツはウンヌン・・・」


「はぁ」


本当にこれ、よくある話でして、


私自身も店で「他所様のところでサヰキの名前は出さない方が無難です」って言ってるのはネタとかでなく、


リアルな体験に基づく統計からしても結構嫌われ叩かれしているのです現実問題。


それも全くもって私の知らない人こそが、まるで鳥が生まれながらに飛び方を知っているようなナチュラルさでサヰキを批判していることが多いようで。


断っておきますが「オレって異端だからなー」とか「いやー嫉妬を買うのは人気者の宿命じゃないっスか?」とか、


自演炎上商法の類ではないので、


いやでもまぁ、確かに疑われて然りなのも分からなくはないもので、


私がイタイ虚言癖野郎だったり、歪んだ自己顕示欲の亡者みたいに思われるのも不本意ですからして、


ちょうど立会人を兼ねて興味津々なお客様にご同行を願って現場検証をしてみたのです。


先の店とは別で、また違うお客様から聞いた情報ですけど。


近頃この手の話題が過剰在庫気味でしてね。


とあるBarに行った際、バーテンダーが語り倒すには、


「サヰキってご存知ですか?私がバーテンダーを志したのは確かにサヰキの存在も大きかったのだけど、あの人は人格破綻者なのでどーのこーの」と一見の客を相手に初手からこのプレゼン。


特にこの人格ウンヌンのくだりについては、このバーテンダーは女性なのですが、


なんならもうサヰキに弄ばれて捨てられて上海のサーカス団に売られかけたみたいな話になっているらしい、と。


これをですね、もうね、んなもん素で聞いてちゃ発狂しそうなもんだからオモチャにするしかないしいっそ逆に面白イベント楽しもうぜレッツトライってことでお客様と私と、行ってみたわけですそのBarに。


とても優しい私は実名は伏せてあげるけど。


結論から言えば私はそのバーテンダー、彼女のことを知りませんでした。


知らない人だったのです。


そして彼女も目の前に居る私が誰なのか気付いていませんでした。


サヰキを目の前にしながらサヰキに気付かぬまま、だがしかし確かにサヰキはダメだと語っていました。


サヰキに。


サヰキ傷ついちゃう。


ん?サヰキって誰だ?あ、俺だ。


ね?怖いでしょ?


わけがわからないのは私の方だっ!


いやしかしガチだったでしょ?は置いといて、とにかくやはり問題なのは、


見たことも無い、聞いたことも無い、店に来たこともないし喋ったこともない、


いやたとえ一回二回の遭遇があったにしても、


全く知らないと言って過言ではない人達に文句を言われてたとして、


えらい勢いで嫌われていたとして叩かれていたとしてネガティブキャンペーンシール山ほど貼られてたとして、


私にはどうしようもないのですよ、そんな。


見えないとこで勝手に罵られ、喧嘩なら買うよ?と出向いて正体を明かしたところでその場だけは謝り取り繕いまた居ないところでを繰り返され、


それでいてちょこざいなのは仕事の部分、ウチ発信の情報なりやり方みたいなところだけはちゃっかり利用しつつ、


でもコレ、ウチもやってましたし知ってたし、別にサヰキは大したことないと引き合いに出されてスゴイアピールのためだけのネタにされ踏み台にされ。


タレント様なら有名税ってことで差し引いて余りあるギャランティーが手元に残るのだろうけど、


お陰さまでこちとら敵ばかり増える一方だし客は来ないし。


本気で壊れそうな心と止まらない涙はそれでも自分で処理しないといけないならばなんとか騙し騙し耐えるとして、


冒頭のお客様、


彼は自身と私の名誉のために、


「なぜそんな話を聞かされなければならないのですか?」と怒ってくれたそうなのですが、


それはとてもありがたいです。


本当に嬉しいです。


なのですが、


あらぬトラブルに発展しては大変ですし、


こちらに、もちろんお客様にも非はないにしても少なからずトリガーとしてサヰキが関与している時点で申し訳ないので、


やはりサヰキの名前はあまり口に出さないのが無難なのと、


もし仮にカウンターの端でそんな会話があったとして、


やはり適当にスルーしといてください。


なんなら調子を合わせて一緒に笑っといてください。


お気持ちさえあれば充分ですから触らぬ神になんとやら、三島由紀夫の言うところの「まことに馬鹿ほど恐ろしいものは無し」です。


綺麗事で善人ぶるワケでなく、


これ以上もう、こんなことで不愉快な想いをするのも嫌な気分になるのも泣くのも傷つくのも私だけで良いのです。


まぁ、火のないところに〜で言えば、


少なからず私にも省みるべき点はあるのでしょうから、


善処していきたいと思います。

だから僕は筋トレをするよ。確かなものが欲しいからな。

  • 2013.12.04 Wednesday
  • 03:23

 
この手紙をもって僕のバーテンダーとしての筋トレの復活とする。


まず、バーテンダーに筋トレが必要なのかといった当たり前すぎるツッコミは遠慮願いたい。


以下に、筋トレについての愚見を述べる。


筋肉の発達を考える際、第一選択はあくまで筋トレであるという考えは今も変わらない。


しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、


筋トレをした時点ではパンプアップを上回る疲労感や筋肉痛などの症例がしばしば見受けられる。


その場合には、ストレッチを含む全身治療が必要となるが、


残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。


これからの筋トレの飛躍は、自重トレーニング以外の筋トレ法の発展にかかっている。


僕は、君がその一翼を担える数少ないバーテンダーであると信じている。


能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。


君には筋トレの普及に挑んでもらいたい。


遠くない未来に、貧弱な筋肉のバーテンダーがこの世からなくなることを信じている。


ひいては、僕の筋トレ法を、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。


筋肉は生ける師なり。


なお、自ら筋トレ推進の第一線にある者が最近サボり気味であり、


久しぶりに調子こいたらのっぴきならない筋肉痛になったことを心より恥じる。


それでも何年ぶりかだけど。

  • 2013.12.05 Thursday
  • 02:05

 
ここまで断言できればむしろステータスなのではないかとそういうことにしておいていただきたいので同情は不要として、


私には友達がいない。


私生活においては基本的に他者と行動を共にすることも少なく、常に恋人が唯一の理解者としてそれが全ての生き方をしてきた結果、


共有する想い出を振り返り、懐かしむ相手さえ居ない今がある。


が、こんな私にも仲間と呼べる人達がいる。


業者からか凶報の伝えぐらいしか仕事をしない私の電話が珍しく鳴った。


週末に高校時代の同級生が来てくれるそうだ。


同じ部活に所属していた仲間である。


それぞれの生活もあり滅多に会う機会も無いのだが、


再会すればあの頃と変わらないスタンスでお互いを認知できるありがたくも貴重な存在だ。


それでもちろんみんな女性だ。


そう、


男性と肩を並べて遊ぶのが単に苦手で、それは昔からなのだなこれが。


成るべくして成っているから今がある。

それっぽく路線変更を試みて愛されバーテンダーを目指してみたいとか思ったわけだが

  • 2013.12.08 Sunday
  • 02:49

 
西へと続く一本道をひたすら自転車で走る帰宅時間。


この季節になるとまだ夜明けは遠く、


背中を押してくれていた昇る朝日の代わりに僕を導いてくれるのは、


傾きながら手招きしてくれる星座の輝きなんだ。


僕は毎日、西の地平線の少し上、オリオン座に向かってペダルをこぐのさ。


こんばんは、


サヰキ・インティライミです。


鋭く尖った冷たい空気を切り裂いて疾走していると思ったんだ。


魂は刃に似ているな、って。


辛くて、落ち込んで、


切れ味が落ちた時こそ逃げるんじゃなくて、


そんな時こそ逆に、硬くて冷たい砥石に当てて鍛錬することで輝きを取り戻せる。


いや、必要なんだ試練が。


だから、嫌なこととか苦しいこととか、


それは魂を砥いでくれる砥石なんだって思って感謝しなくちゃね。


ありがとう、おかげで僕の魂は錆びつかずにすんだよ、って。


つまり、魂が刃で、


砥石はお客様だったり現実だったりして、


砥石は色々だけど、やっぱり荒砥から始めて、


中砥・仕上砥の順で徐々に目の細かい石を使って丁寧に砥いでいきたいけど、


一般家庭においては番目1000程度の中砥だけでも充分であり、


またその素材についても堆積岩や凝灰岩などで作成された天然物にこだわる必要はなく、


酸化アルミニウムや炭化ケイ素製の人工砥石でも充分な成果を得られるが、


何よりも「砥ぐ」という行為を習慣化し常に包丁の切れ味を維持するよう努めるその姿勢こそが最も肝要なのである。


しばしばその技法、あるいはコツに対する質問を受けるが、


初心者が初手より膨大な情報だけを参考にいきなりこれを結果に反映させようなどという考えこそがおこがましいのであって、


まずは刃の角度を一定に保つことのみを意識し、ゆっくり丁寧に、


これを繰り返し実践することでおのずと技術を会得するに至るものと考える。


精進するを惜しまず愛でるを絶やさねば応えてくれるがこれぞ道具と心得よ。


道具の応えてくれぬは己の裏切りこそが先にあるものと恥じるがよい。


我の刃は刃にあらず、これすなわち魂なり。


戯言はここまでよ、貴様も仲間達の元へ送ってやろう!


さぁかかってくるがよいわっ!


フハハハハハハハハ!!!!


グハー!!


強く・・・なったな・・・息子よ・・・


とっ!!父さん!!??


 


いや、


自分でも思ってるんですよ、


コイツ何がしたいんだろな、とは。

わずかに、こわい。

  • 2013.12.09 Monday
  • 06:06

 
こじらせて自分探しの旅に出るなんて勇んでおいて、


さほど遠くない駅のホームあたりであっさりばったり本当に本当の自分と会ってしまったりして、


「お前はニセモノだ」


とか言われたらちょっとヤダな、


と思いながら玄関を開けたら目の前に本当の自分がいた。


でも、せっかくだから何を聞こう?


ニセモノなりの私の存在意義とか生まれた意味とか聞いてみようか、とも思ったが、


「君は17歳の夏にタンスの角で小指をぶつけるために生まれてきたんだ、それがこの宇宙を維持するために必要な事象であり条件だったのさ。


 つまりその役目を果たして以降、現在に至るまで、そしてこれからも、君の存在はオマケのようなものだから好きにしたまえ。」


とか言われたらどうしよう?


そんな私に価値などあるのだろうか?


不安になってブックオフに行ってみた。


「お売りいただけるモノはなんですか?」


「私です」


「75円になります」


「安いなぁ」


しぶしぶ75円を受取り私は本棚に並んだ。


何をやっているのだろう、私は?


じっと立っているのに耐えられず漫画を立ち読みしていたら、


店員さんに「やる気が無いなら別に帰ってもいいよ?」と言われた。


「いえ、ちゃんとします、すみません」


私は元の棚に戻った。


目が覚めた。


だいたいこういう夢。


我ながら、少しだけ、気の毒に思えた。


どうでもいいのだけれど「見損なったわ!」って「見る」を「損なった」のは自分なのだから、あれ?逆ギレではないだろうか?


なぜかそんなことを思いついてしまった布団の中。


おやすみなさい。

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