「はぁー?意味わかんなーい、バイブスちょー下がるんスけどぉー?」
の原因が何なのかは考察の必要も無いほどにドコのASKAだよ?なんのセブンだよ?ってぐらい降りまくりの雨のせいと確信しつつ、
せっかく夏だというのにテキーラ舐めてデスペラードを気取るのも許されないからってふてくされていても仕方がないから買ってきた。
「アハ・トロ ディーヴァ」
通称「ピンク」なのはラメ入りピンクのグラデーションなんてイヤラシ気なデザインのボトルだったり、実際中身もそんな色をしているからとして、
同社のホワイトには「BLANCO(白)」の表記を用いてあるものの、
当ボトルのラベルには「PLATA(銀)」、オマケに「ROSA(薔薇)」とも書かれているその理由はよく分からない。
なに?気まぐれ?
テキーラには色別の呼称・分類もあるので既存のセオリーからすれば規格外だからあえて、と推測するならば、
メーカーの意を酌んでオリジナルに「ギンバラ」、とでも呼んで差し上げれば良いのだろうか?
マリンちゃんか、はたまたB.B.クイーンズか?
テキーラには珍しいフィニッシュもので、ボトリングの直前2ヶ月を赤ワイン樽で過ごした変わり種。
テキーラとしては貧弱ながらもテキーラには有り得ない上品かつ複雑なフレーバーを特徴としており、
これを是とするか否かでずいぶんと印象が変わってくる一本。
客観的なテイスティングを約束していただける方にならば酒としての面白さだけは保証できます、
と断言したい断言しておこう。
そもそもイタリア語だし意味の由来はラテン語ながらすっかりエンターテイメント系の英語扱いとして「歌姫」で定着した感の強い「Diva」なる名前をスペイン語圏のメキシコで採用したその理由については、
先日ラジオで活動再開と同時に解散が発表された某AKBの派生ユニットとはもちろん関係無く、
酒質からなる女性的なイメージとアメリカのマーケットを意識して名付けられた雰囲気ネーミング、
なのだろうけど、名実に違和感なく割に案外しっくりきているところが逆にナゼかナゼだろう?なんかちょっとくやしい。
個人的にも好きな銘柄ではあるのだけれど、
アハ・トロと言えば「ボトル棚の秩序を乱す」でお馴染みの手作りで独創的なボトルの形状も有名でして、
実際こうして当店にて「ブランコ」「アネホ」「ディーヴァ」と並べてみると、
まぁカタチからして不揃いで、ガタガタで、オマケに「ディーヴァ」だけラベルの大きさまで違ってて収まらない感がもう、ね。
ちょっとイライラする。
優しくねぇなー。
オレのマリアチに合わせてセレナータはお断りだとよ。
まったくメキシコの歌姫はワガママなセニョリータだっぜぇーい。
ずっきゅーん。
さて、
テキーラに最も相応しい心のビルボードランキング第一位には「Nina Simone」の「 Don't Let Me Be Misunderstood」を据えている私ですが、
「ディーヴァ」と言われると、イメージがどうにも新しく、そしてチャラくてなんとなく違う気もするわけでして、
はて、何を聴きゃしっくりくるものやら。
は?
テキーラは陽気な酒?
ハジケてナンボ?
いやいや、
テキーラをオモチャにバカ騒ぎのトリガーなんざガキの飲み方さ。
悲しくて切ない、哀れな男のための酒だぜ?テキーラは。
どっぎゃーん。