リゼルヴァ・カルロ・アルベルト「マンドラゴラ」

  • 2014.09.01 Monday
  • 03:46
小回りのきく小さなインポーターさんの方が珍しくて面白いお酒を発掘してきてくださる、なんてこたぁままあるわけでして、

最近ネットでよく見かけるけどどちら様?と思っていたボトルが近所の酒屋さんにも入荷していたので買ってきたのがコチラ。

リゼルヴァ・カルロ・アルベルト社のアマーロ「マンドラゴラ」

んーこのネーミングだけですでに勝負が決まってる感。

マンドラゴラと言えばファンタジー系のネタとしてはお馴染み、

人の形をした根を持つ奇怪な植物で、魔法の儀式だ錬金術には欠かせない材料ではあるものの、

引き抜くと叫び声をあげ、これを聞いた者は絶命する、なんてのはもちろん作り話、なのですが、

元ネタとも言うべきマンドラゴラ、あるいはマンドレイクなるナス科の植物は実在しまして、

これが実際それらしい形の根と、そこに猛毒を有しているからこそ先の伝承が語り継がれてきたのでしょう。

てなわけで商品名こそ「マンドラゴラ」ですが、それらしい効能とか何かしらの成分とかが入っているはずもなく、

これをして「伝説のマンドラゴラ酒をゲットだぜ!」なんて言うわけにもいかないならコイツはいったい何者なのか?と言えば、

アマーロです。

直訳すると「苦い」って意味のアマーロとは、ってこれが長くなるので要点だけ。

イタリアの酒のジャンルで主に食後に楽しまれる甘苦香草系リキュールを言い、比較的アルコールが強いものが多いけど例外もあるからつまりは作ったメーカーがアマーロって言ったらそうなのだ。

わぁ強引。

よく知られる「カンパリ」や「スーズ」も甘苦い香草系リキュールだけど、あれもアマーロ?と問われれば、

あちらは実飲のシチュエーションとタイミングに重きを置いてカテゴライズしますれば食前前提の「アペリティーヴォ」ってジャンルなので答えはノン。

興味持った方はお勉強を。

面倒な方はまるっとリキュールで結構です。

日本のBarでならそんなに気にする必要も無し、

飲みたい時に飲むで良し、なので。

と、

当の「マンドラゴラ」さんですが、バイヤーさんのブログの、

「ボクがパリで行ったバーでは必ず見かけたよ!」に端を発し、

安定のコピペ&歪曲を辿って、

「フランスのバーには必ず置いてあるバーテンダーの信頼も高いボトル」、

「オススメの飲み方としてはジンかウォッカに、あるいはそのトニック割りに少量、フレーバーのアクセントとして」、

ってことでネット上では落ち着いてる、てか固まってる、てかそうとしか書かれてない。

ゴーリストがどうのまで持ち出す気はないけどもフランス人も知らない間にずいぶん丸くなったもんだてかいやだからイタリアの酒だからねラヴ&ピース。

ちなみにメーカー本社のホームページに行ってみたら「ストレートかロック、お湯割りなんかでぜひ!」ってなってた。

へぇ。

とは言われても、そのまんまでは流石に日本人向きとは言い難いパンチ力のある代物なので、

個人的には緑のシャルトリューズにスーズの苦味を加えたような印象からしてトニック割りが無難にして一先ずのオススメ、としておきます。

それからそうそう、肝心の中身についても引き続き検索してみたのだけれどもさ、

日本語じゃあ「アルプス産の原料ガーアルプス産の原料ガー」。

海外サイトでも「八種の生薬ガー八種の生薬ガー」、

言うてるだけで大事な所は全力スルーかよ?

ってどうしたものかと思っていたらご丁寧に裏ラベルに全部書いてありました。

めっちゃ小さく。

てかさ、マジでこれマンドラゴラの酒だとか言って客に飲ませてるヤツいないだろうな?

まぁいいさ後は訳すだけ、と思いきやコイツがイタリア語と、ご親切にも英語で表記されてあるものだから、

そりゃ英語の方をちょちょいと翻訳、しようにも、

途中で諦めたのかイタリア語では八つ書かれてある原材料が英語だと七つしか書かれてなかったり、

なぜかドイツ語を参考にしちゃったと疑われる余計な回り道経由の誤訳が混じっていたりで、

んだよ結局イタリア語の方を解読しなきゃなのかよ面倒くせーなーもう。

ちゃんとしよー?ねぇー。

まっ、洋酒にガセ情報が多い理由あるあるですな、これが。

で、どうやらベイリーフ・ビターオレンジ・ミント・セージ・ローズマリー・シナモン・クローブ・レモンバームの八種類が秘伝のスパイス、だそうです。

この作業をコツコツ紙媒体とガラケーでこなしている事実。

パソコン使わせてくれよぉ、仕事すっからさぁ。

指イタイ。

なぁボブ、答えは風の中になんかありゃしないぜ、なぁボブ。

  • 2014.09.10 Wednesday
  • 23:40
夏の始めにロックオンして絞りあげた身体は体脂肪率一桁まで落ち、

追い込みに成功、仕上がったと言って過言でない成果を得たが、

さて、

それでだから何がどうと言うわけでもなく、

ただ一度、飲みに行った先でオネーチャンに腹筋を触らせて、

いや、触られて、

「ヤダカターイ」と言われた以外、

誰に見せることもなく、誰に知られることもなく、

夏を終え、秋を迎え、

今の私はと言えば、

これがもうすっかり肥えた。

なぜか?

なぜかじゃない。

経営難との実情が報道された「マルタイ棒ラーメン」を応援するべくファンの間で自然発生した購買運動に、

及ばずながらも、そして勝手に、あるいは個人的経済状況からすればむしろ逆に、

参加した私は結果として八月の間、まるまる1ヶ月間、

毎日、一日一食ラーメン食べて過ごしていたのだからそりゃ太る。

この体は今、そこいらの博多っ子なんかよりもよっぽど豚骨ラーメンで構成されている比率が高いことだろう。

もはやパッと見、豚骨ラーメンかもしれない。

こんばんは、豚骨ラーメンです。

キクラゲは、まぁ良いのです。

無理強いはしません。

乗っていればラッキーですが。

問題は紅ショウガです。

豚骨ラーメンには紅ショウガが欠かせない派です。

牛丼にもです。

紅ショウガの乗ってない牛丼なんて牛丼じゃありません。

そんなのオリーブの無いマティーニです。

なんとかバーテンダーらしいところにこじつけられたので、

それでもまだ四十路バディーにしちゃストイックバディーと言い訳しつつ終わります。

お腹すいた。

過去。

  • 2014.09.12 Friday
  • 01:46
バーテンダーになる前は、

俺、

板前でした。

その前は、

俺、

プリキュアでした。

どっちかウソ。

ぽつりというカテゴリーの見直し。

  • 2014.09.13 Saturday
  • 01:49
「わかってないわぁ〜、自分わかってないわぁ〜」

とC・W・ニコルに鼻で笑われる森ガール。

Barfly

  • 2014.09.14 Sunday
  • 03:17
「バーフライ」。

夜な夜なハエのごとくバーに集る呑んだくれ。

1987年に公開されたミッキー・ローク主演の映画「バーフライ」の影響が余りにも大きく、

その脚本を手掛けたチャールズ・ブコウスキーの作家性も相まって、

彼の造語であり新語である、と解釈している人も多いが、

今、手元にあった1975年発行の英和辞書を開いてみても「バーに入り浸るアルコール中毒者」とあるのだがこれは?。

いや、しかし、その功績に疑いの余地はない、か。

いずれにせよ、

ベクトルはアンダー、

イメージはマイナス、

基本的にはロクデナシ、

せめて自虐的に自ら発するならばアウトロー気取りのハッタリにも使えようが、

バーテンダーがカウンターの客をつかまえて、

「お客さんみたいなバー好きな人のことをバーフライって言うんですよー。」

などと聞こえてきた日には、

少なくとも私の背筋を凍りつかせるに充分な威力はある。

確かに、そして困ったことに、

今時ネットで検索してみれば、

「よくバーに出かける人」、

程度の和訳を全てとする辞書が多いという現状。

仮にも言葉を生業とする者ならば語源なり語意に対して関心を持てないものだろうか?

ブコウスキー作品の一冊でも読んだ上でこれならば絶望的ではあるにせよ、

「DON'T TRY」

お前の墓にも刻まれたいならそれでもいいが。

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