振り返るに年明け、一月のお客様の割合は、
他府県からお越しいただいたバーテンダー様が過半数を占めていたような気がします。
ここは広島ですのに、ついぞ地元に愛されませんどうしよう?
こんばんは、
重ね重ね申し上げておきますが、わざわざ遠方より勉強だの大仰な志を引っ提げてお越しいただくような店ではございませんからね?規模も作りも田舎の片隅で細々とやってる小さなBarですけぇそりゃとてもありがたいですけれどもサヰキです。
加えてお土産に関しては持ってこなかったからといって謝らないでください。
そんなこと言われたら、私、どんな顔すればいいのかわからないよ?
というかなんでBar来るのにカレー持って来てんの?
は今更の話しなので以下省略。
今回もありがとうございます。
長崎「豊味館 角煮咖哩」
本当に謎でしかありませんが、おそらく先月の来客数の内、最もを占めるのが九州地方からのご来店で、
しかも圧倒的な長崎率。
なぜ?
こうなると行ったことが無いのが失礼な気もしてきたので、今度、時間的・経済的・精神的余裕が生じた際には是非に来崎(って言うらしいよ?長野とかと混同しないためにも、あれ?長野はしてやったりなの?)したいと思います。
でもなぁ、京都あたりでもチヤホヤしてもらえそうなんだよなぁ?
迷うぅ。
さて置きカレーは美味い。
角煮も美味い。
が、
いかんせん一体感の無さです。
オーソドックスなルーに後乗せで和風の角煮をトッピングしたような印象。
おそらく実際、別々に作って最後に合わせただけですよね?これ。
角煮が「甘」でコーティングされているものだからカレーの味が浸み込まず浮いてる感じ。
主張すべき個性は角煮なのだからして、もう少しルーのテイストを「らしく」寄せていったほうがいいのでは?
さらに贅沢を言えば角煮、それ自体のクオリティー。
いえ、レトルトにしては、で言うと十分なのですけれども、
カレーの具材の角煮としちゃあ及第点でも、
肉って観点からすれば物足りない。
レトルトだからこそ「え?こんなお肉が入ってるの!?」というプラスがあってナンボなら、
とにかくよろしくないのが柔らかさ。
パサってるし。
ならば脂よ。
レトルトの具材たる肉で柔らかさ・ジューシーさを成したいならば肉質や調理法にアプローチしても無駄。
脂身の比率を高くしてやればいいんだし、そこは角煮ならうってつけじゃん?
これまでの経験上、柔らかお肉を実現なさっていたご当地カレーのお歴々は、いずれも脂身の使い方が抜群でしたからには、
って、
もう、色々食べてきすぎてウルセーな、オレ。
???「鯨捕りのクジラキーマカレー」
同じくして長崎のバーテンダー様から頂いた代物ですが、どうやら長崎のご当地モノというわけではなく、
販売者の住所からすると東京の「世界で唯一、南極海で調査捕鯨を行う会社」こと「共同船舶株式会社」の商品ならば、
東京?南極?のご当地?カレー。
大前提、お味のほどはトマト由来の酸味なのか?やや強めのそれににスパイスが程よく調和して、非常に完成度の高い一品なのですが、
キーマたる部分です。
もちろん挽肉にした鯨が使われているものの、これの量が圧倒的に少ないため、単に具が「そぼろ」といった感じ。
なんならサラサラ系っていう。
そして良くも悪くも鯨感の無さ。
一ミリも臭くありません。
上手。
しかし裏を返すと風味まで消されていては鯨を使っている意義が感じられません。
そもそもカレーにしている時点で「こんなに食べやすいよ?」が目的ならば思惑通りの仕上がりなのでしょうが、
物足りなさを感じてしまうのは私が欲しがり過ぎなのでしょうか?
ご当地モノでもないならば多くは望めませんが、もっと前のめりで攻撃的なほうがよろしいかと。
それにしても原材料には当然「鯨肉」とあるわけですが、
あらためて「鯨肉」って、あんだけデカイ図体の、どこなの?
なに肉なの?
てかナニクジラなの?
挽肉だしね、アレだけど、冷静に考えると、えらいスケールのアバウトよね。
番外編「崎陽軒シウマイ」
以前にブログで書いたこともありますが、好きです。
忘れた頃に思い出しては食べたくなるなる崎陽軒。
これを覚えていただいてたのか?「面白そうなカレーがなかったので」とお土産に頂くことも多く、
それはありがたいことなのですが、
私はかねてより考えていました。
はたしてコレを食すのに最適な調味料は何か?と。
バリエーションの中には専用のタレが同梱されたモノもありますが、
最も頂戴する機会が多い「真空パック15個入り」には水を加えて練るタイプの粉末カラシが付いてくるだけで、
醤油なりポン酢の類は付属していません。
そこで私は幾多の調味料、数多のタレを合わせ続けて早数年。
ついに巡り合えたのです。
その解は、
「塩」。
いや、マジで。
「素材の味ガー」とか「本来の味ヲー」とか、そんなんじゃなくて、
「ふぉっ!?」ってなるから、美味いから。
「引き出す」っていうより「化ける」の、ね?
一度お試しあれ。