みなし酒 〜これは序章〜

  • 2017.12.04 Monday
  • 00:07

 

いつかイジっとかなきゃとは思いつつ放置していた今さらの案件。

 

本題にたどり着くまでにはたぶん長くなるだろうからまずは前提となる基本のお話しから。


最初に、この国では勝手に酒を製造することは御法度であるを踏まえた上で、

 

さらに、この国で酒類を扱うからには酒税法に従う義務があります。

 

そしてその酒税法の第43条にはこうあります。

 

「みなし製造」 酒類に水以外の物品(当該酒類と同一の種類及び品目に属する酒類を除く。)を混和した場合において、混和後のものが酒類であるときは、新たに酒類を製造したものとみなす。

 

つまり、新たに発酵させただの蒸留しただのが無くとも、酒に何かを混ぜること、それ自体が原則禁止とされており、元の酒Aに水以外の何かしらの要素Xを加えて変化させた結果のBは新しい酒を製造したものとみなされ違法行為となるのです。

 

これは元の酒と違うな?テメー酒に何か混ぜやがったな?すなわち新しい酒やんけ?とみなして罰する、ゆえに「みなし酒」。

 

が、

 

これにはいくつかの特例条件があり、

 

その中の一つに、

 

「酒類の消費者が自ら消費するため酒類と他の物品(酒類を除く。)との混和をする場合については、適用しない。」

 

とあるので、家庭内や個人で消費する分ならお咎めはありません。

 

厳密を言えば「酒類同士は禁止」にしたってどの道バレやしないだろうしまぁ自己責任で。

 

問題は事業目的の場合。

 

例えば価格設定もなされておらず、ただ作ってみただけだといくら言い逃れをしてみたところで、これが飲食店や宿泊施設などで製造された場合には、販売を目的とした製造とみなされ罰せられます。

 

ですから法律上を言えば、

 

バーテンダーが客に酒類等を混ぜて提供する「カクテル」なども違法行為に該当するのです。

 

が、

 

これにもやはり特例条件があって、

 

「消費の直前において酒類と他の物品(酒類を含む。)との混和をする場合で政令で定めるときについては、適用しない。」

 

要するに、営業許可を取得している店舗においては「今飲むぶんだけ今作って」とまでは言われないにしても、お客様から注文を受けた場合にのみ、これを即興で行うことが認められている、というわけです。

 

では、作り置き、例えばレシピがうるさいカクテルをその場で調合するのは面倒だからだの、瓶内で寝かせて熟成させているんですなどという妄言を根拠としてだの、ともかくもあらかじめ混ぜておくような行為はダメなのか?と問われれば、

 

はい、ダメです。

 

あくまでも、バーテンダーはオーダーを受けてから、そうして初めて混ぜるを許されているのです。

 

言わずもがなその場での消費が絶対条件。

 

ですからしてお持ち帰りもアウト。

 

いいですか?

 

本来は禁止のところ、特別に許されているのです。

 

事前の調合がダメなら、いわゆる梅酒のような漬け込み酒の類ももちろん違法。

 

実際にそれらを提供していた店舗が時折、とは言え見せしめ程度の件数ですが、しかし確かに摘発されていた事実があります。

 

が、

 

皆様の中にも「おや?」とお思いの方も多いでしょう。

 

特に最近、Barのカウンターに理科室のホルマリン漬け標本よろしくアレコレ漬け込まれた自家製酒のボトルを見かけることが多くなってきました。

 

なぜなのか?

 

それは平成20年4月30日から、一定の条件に該当する酒場・料理店等において酒類の製造免許を受けることなく自家製梅酒等の提供が可能となる「特例適用混和」という制度が設けられたことが要因です。

 

簡単に言えば、事業者が所轄の税務署で手続きをして許可さえ得れば梅酒的なそれを作って客に提供してもいいよ、

 

という内容なのです、

 

けれどもつまり、

 

あくまでも届け出が必須、

 

さもなくば変わらず違法行為。

 

許可です。

 

許されて初めて可となる、です。

 

で?

 

現状はたして然るべき手続きを経て事を成しているBarがいかほどあるのか?

 

は、ともかく、

 

上記の法改正をきっかけにね、

 

単純にね、

 

飛びついた連中を横目で眺めた輩が模倣して、

 

の連鎖で、

 

流行っちゃった、

 

っていう。


「ミクソロジー」だー、「インフュージョン」だー、


それらしい言葉と共に。

 

何をどこまで理解しているのかはともかく。

 

でだ、

 

私は別に無許可で勝手をやっている無知どもを指さして、法を守れだイケないと思いまーす!なんて帰りの会で優等生ぶる小学生のごときを振る舞いたいわけではないのです。

 

そこじゃないんだ。

 

いや、そこもダメはダメなんだけど、

 

さ・・・。

 

 

つづく

 

記事の途中ですが本日ワタクシが死んだ話をお送りいたします。

  • 2017.12.05 Tuesday
  • 22:22

 

人格は厳しい状況の下でこそ計られる 一 ネルソン・マンデラ 一

 

 

昨日お休みをいただいた私は少し早起きをして家を出た。

 

一般には公開期間が終了したはずの映画だったが、やや遠方の劇場まで足を運べばまだ鑑賞できることを知ったからだ。

 

良い意味で体内時計が狂った今日という日ならば、日の高いこの時間の道のりも苦ではない。

 

我が愛車・かっ飛びビュンビュン丸のペダルを踏み込む足もいつになく軽快だ。

 

しかし、出発してからまださほども経たない内に異変は起きた。

 

電話が鳴ったのだ。

 

番号を知っている知人と呼べる人間を全て集めて箱に入れても、その数はピノにも劣るであろう私にとっては、それ自体が事件でもあるのだが、

 

問題はそこからだ。

 

確かに受信しているのだが我が相棒、白く輝くニクイやつ、iPhone8(頂き物)のタッチパネルが反応しないため通話ができないのだ。

 

受け手のいないコールはやがてあてどなく途切れてしまった。

 

すぐさま折り返そうとホーム画面から色々を試すが、とにかく反応をしない。

 

「心の壁・・・ATフィールドか・・・」

 

言うてる場合か。

 

一人ツッコミながら、しかし冷静を保って、私は電源ボタンに指をかけた。

 

たまにあるフリーズ。

 

そんな時には再起動。

 

インフォメーション・テクノロジーを使いこなす洗練されたバーテンダーとはこういうトラブルにも慌てずにスマートかつエレガントな対処をするものだ。

 

そして私は慌てた。

 

電源ボタンが反応しない。

 

つまりフリーズした上に物理的介入による解決法まで拒まれたのだ。

 

ホームボタンと電源ボタンの同時押しによる強制終了を試みるも反応はなし。

 

最強の拒絶タイプ・・・。

 

慌てるな、もう慌てているが、まだ慌てる時間じゃない。

 

ポンコツな仙道くんはそう自分に言い聞かせ、とにかく先方に電話をしなければとやっぱり慌てていた。

 

こういう「かかって来たのを知っているのにかけ直しもせずに放置する」という状況そのものが、私の偽善的な良心と独善的な責任感を無駄に責めつけ精神衛生上たいへんよろしくないのだ。

 

不幸中の幸いと言うべきか、そこはまだいつもの通勤圏内であり、勝手知ったる道のり。

 

最寄りの、私が契約しているキャリアのショップがある位置も把握しているからには一先ずそこへ。

 

だが、一抹の不安が私の足と決断を鈍らせ、そこから先に進むを躊躇させる。

 

「は?そんなことで来店してんじゃねーぞ?」

 

「ググれカスwww」

 

頭の中をリアルな妄想が支配する。

 

スマホでもPCでも、この手のツールにはよくある話し。

 

無知以下の無知がおこがましくも最新のテクノロジーを我が物顔で手にした挙句に使いこなせず、あろうことか凡ミスで自爆しておいて人様に助けを乞う。

 

「しょせん貴様はサルなのだ」

 

「サルのくせにスマホ様を使おうなどと、モノリスに触れてから出直してこい」

 

私のこの状況は、はたしてショップに持ち込んで然るべき状態なのだろうか?

 

それはなにか、とても恥ずかしい次元の問題ですらない問題以前の問題なのではなかろうか?

 

それでもやはり、まずは先方への電話を優先すべきだし、何より出先だしググれないしと言い訳を重ね、私はショップに足を運んだ。

 

「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」

 

入店するや早速声をかけてきた店員に事情を話す。

 

「すみません、なにか、こう、器用にフリーズしてしまったと言うか、電源ボタンも、スリープにはなるのですが落とすこともできなくて、その」

 

「そんなことで?よし分かった!直して欲しくば我輩の靴を舐めろ!」と言われれば即座に実行できるぐらいには屈折した謙虚さを持ち合わせ、卑屈なまでに自らを貶めていた私は恐る恐る状況を伝えると同時にスマホを献上した。

 

店員はスマホを受け取ると少し眺めて、少しイジってから、

 

「あー、はい、それではあちらに座ってお待ちください」

 

と、

 

そう言われて私は少し安堵した。

 

とりあえず待たされる、ということはせめて「そんなこと」程度の話しではないのかもしれない。

 

いや、いっそ私が来店したことに十分な正当性があるぐらいにはぶっ壊れていてくれ。

 

そう願いながら、ともかくも電話を借りて折り返しの連絡を済ませた後、私は促された席に腰を下ろして待っていた。

 

要件は事なきを得て、さらに少し安堵した私には、わずかばかりではあるが、心の余裕が戻ってきた。

 

するとしばらくして、さっきとは別の店員がやって来た。

 

「恐れ入りますがこちらの紙にお名前とお電話番号をご記入ください、それと本日はどのようなご用件で」

 

求められた要求の諸々に応えつつ、私は再びスマホを店員に差し出す。

 

「かしこまりました、それではこちらの番号を持ってしばらくお待ちください」

 

そう言い残して店員は私の、今はすっかり心を閉ざしてしまっているスマホを持ち去っていった。


それからまたしばらくすると、今度はまた別の店員、三人目の刺客が私のスマホを持ってやって来た。

 

「お客様、たいへん申し訳ございませんがお時間のほう3〜40分ほどお待ちいただくようになりますがよろしいでしょうか?」

 

え?!そんなに!?

 

驚きはしたものの、これはどうやら大事らしい。

 

映画も諦めなければならなくなるがスマホが無いのもこの上なく問題であるなら致し方ない。

 

しかし、あぁ、なんてことだ。

 

落胆しつつも待つことを了承すると、その三人目の店員は、

 

「それで、こちらはどのような不具合で」

 

と私の、今やガラクタに等しき忌々しいスマホを差し出してきた。

 

「は?三回目やぞ?説明」

 

思いつつも先の二回と同じくして状態を伝えると3号は格納庫に帰っていった。

 

私はだんだんと腹が立っていた。

 

それは、激しくも穏やかな、


哀しく虚しい負の連鎖。

 

どうやらこれは私に非のない立派な故障であるとするならば、この状況の責任はいったい誰にあるのか?そのそもそもを考えるに、不完全な高額商品(貰い物だけど)を世に送り出し迷惑をバラまいておきながら今頃も当然のごとく事の顛末も私の都合もどこ吹く風であろうApple社だとしても、顔も見えない巨大かつ漠然とした相手に文句を言うこともできなければ、クレームを直接届ける手段、それそのものが現実的ではないし、最大の問題は今、ここで、このやり場のない感情をどうすることもできない現実なのだが、この類のアイテムは、システムは、そんなものだという世間の認知もあって暗黙のうちの承諾を経た自己責任の範疇というならば、もちろんこれを媒体にしてはいるものの、代理的立場で中間業者よろしくサービスのみを提供している当該ショップの店員達も、いわばある意味で被害者なのかもしれないからには彼らに対してキレたところで八つ当たりでしかないけれど、いずれどの道この怒りを他者にぶつけるつもりがないのは、それよりなにより私は誰に対しても怒りたくないその理由たるや、怒っている人を見るのも不快な私ならばもし仮に怒ってしまったとすると、そういう行為をとらずとも、そういう感情を自覚してしまったその瞬間に自分自身への嫌悪感と、そして罪悪感に辟易とする性格であるからなら、すでにこの時点で苛立ちと落胆を禁じ得ない状態は、つまりすでに怒っているのに怒りたくないっつってんだろーが?あぁ?ともはや怒っているに等しき状況にこそ怒るまいとするほどに怒っているというエンドレス自己矛盾ループに苛まれ、溜まる一方のフラストレーションに苦しみつつ、そりゃ同じことを二度三度と聞かれた挙句に知ったこっちゃないだろうが私にとっては滅多にない時間の余裕を奪われた上にお楽しみまで取り上げられてしまっては、どうしてこうなった?なぜ今だ?なぜオレだ?

 

気晴らし、というよりも気を散らせるために目を向けた店の中にいくつかあるモニターの内の一つには、それが何のチャンネルかは分からないが倖田來未のMVが流れていて、

 

その画面をボンヤリ眺めながら頭の中で三回目の地球滅亡ミッションを成し終えた頃、

 

かれこれ小一時間は経ったであろうか?

 

四人目の傀儡が私を呼ぶ声がした。

 

導かれるままカウンターに赴き、

 

そして、

 

「はい、それじゃあ強制終了しますね?iPhone8の場合は音量ボタンの上・下・電源の順番で押してください。まぁスマホはフリーズがつき物ですから覚えといてくださいねー」

 

?!

 

??!!

 

やられたっ!!

 

やっぱり「その程度」のことだったのかっ!?

 

てかなんだ!そのコナミコマンド!?

 

iPhone使いなら知ってて当然なのか?!

 

はっ!?

 

だったらなんでこんなに時間をっ??

 

あんなに店員がっ??

 

ちくしょう!!

 

笑ってやがったな!?

 

1「また強制終了も知らないサルが来ましたけどー?」

 

2「まぁ2秒で直せる、っつーかわざわざ来店するか?フツー?」

 

3「あー、適当にタライ回しとくぅ?」

 

4「たくっ、サルのくせにスマホとかイキってんじゃねーよなぁ?」

 

1・2・3・4「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

 

サルのくせに一丁前にiPhoneなんて持っていたボクのことを皆で笑ってたんだ!?

 

したり顔どころかあまつさえ偉そうに一人で怒り落胆し、そしてその気持ちを飲み込み、せめて人としてを保たんと足掻くボクの様を見て!?

 

滑稽だと!

 

哀れだと!

 

うわーーーーーー!!!

 

う、

 

わぁ・・・。

 

私は死んだ。

 

死にました。

 

濁流のごとく押し寄せ渦巻く様々な感情の闇に呑み込まれ、そうして私は死んだのです。

 

出勤するにはあまりに早く、

 

さりとて映画を観に行くにはあまりに遅すぎる時間の街を彷徨う屍。

 

どうしようか・・・?

 

虚ろなこの目に、

 

ふいに飛び込んできたのは、

 

あれは、

 

倖田來未でした。

 

パチンコ屋の看板でした。

 

倖田來未の台の宣伝らしいポップを眺め、

 

そういえばさっきの店内でも倖田來未。

 

当店に来られるBar好きで倖田來未好きの人妻、というニッチな設定のお客様の顔を少しだけ思い出しながら、

 

あぁ、丁度いいじゃないか?

 

普段はパチンコなんてしないし正直やりたくもない私だけれど、それはやはり、好きな方には申し訳ないが、そんな途方もなく無駄な時間の過ごし方も。

 

ましてや縁もゆかりも無いこの私が、倖田來未の台を打って、個人的にではあるけれど、この貴重で希少な時間を浪費する。

 

今日のオレにはピッタリだ。

 

へ・・・。

 

へへ・・・・。

 

すでに意識も無く、半ば吸い込まれるように入店して、

 

そして、

 

その結果がこれです。

 

 

とんでも大連チャン。

 

確率変動突入率および継続率65%の台でオスイチを決めてしかる後22連チャンさせる確率は宝くじで一等当選するよりも遥かに難しくもはや天文学的数値です。

 

好きでも乗り気でもないくせに、たまに付き合い(?)がてらギャンブルに誘われてはあり得ない結果を叩き出していたおかげで「あいつバクチで生活してるらしいぜ?」と一時期あらぬ噂を立てられていた特異体質は健在のご様子。

 

大勝です。

 

しかし、

 

なぜでしょう?

 

それしか知らない私は常に大当たり中の楽曲選択を「キューティーハニー」に固定し続け、ひたすらに聴いて、聴いて、聴き続けて、

 

一生分の倖田來未に浸かって溺れて、止めるに止めれぬ当たりっぱなしタイムも一時間半を経過したころ、

 

なぜだか泣き出しそうになっている、

 

私は、

 

私に、

 

気が付きました。

 

 

 

エピローグ 〜全てのiPhoneユーザー様へ〜

 

私も知らなかったわ、とお嘆きの方がいらっしゃるとしたら、それは間違いです。

 

そう、むしろ幸福なこと。

 

この屍を踏み越え、学び、進んでください。

 

6以降、ホームボタンが物理仕様ではなくなったiPhoneシリーズでは従来のホームボタンと電源ボタンの同時押しという強制終了の方法が通用しません。

 

7の場合は音量ボタンの「−」と電源ボタンを同時長押し。

 

8とXは共通で音量ボタンの「+」を一回、続けざま「−」を一回押してすぐ電源ボタンを長押し。

 

これで強制終了が可能です。

 

が、リスクを伴う手段であることは言うまでもなく、

 

しかし、やむを得ない状況の最終解決法として、どうか覚えておいてください。

 

さぁ!行け!

 

行くのだ!

 

こんな悲劇は!

 

犠牲者は!

 

私が最後でいい!

 

君達は進むのだ!

 

繰り返しては、

 

ならない、

 

もう・・・

 

二度・・・と・・・

 

ぐふっ

 

 

この記事をサヰキに捧ぐ・・・。

 

THE END

 

 

12月14・15日(木・金)は店休いたします。

  • 2017.12.10 Sunday
  • 19:44

 

もはや当店は「コンビニがライバルって勢いで気がふれたようにいつでも開いている奇特なBar」あらため、

 

「もうっ!いつもやってると思ったら大間違いなんだからね!///」という不規則ながら休店のあり得る凡庸な店へと様変わりした、ということです。

 

12月のド真ん中の週末に休む飲食店がはたして凡庸か?

 

は、さて置いて、

 

つまり、そろそろ色々動き出しているのです、

 

ということ。

 

今回はそれ絡みでちょっと東京へ。

 

今後も不意の休みがあるとも無いとも言えない状況ならば、

 

告知はなるべく、もちろん事前に、いたしますのでご確認のうえご利用は計画的に。

 

勝手ばかりを申し訳。

 

アーリータイムズ 「ファイヤーイーター」

  • 2017.12.13 Wednesday
  • 00:41

 

前の記事の最後を「つづく」としておきながら一向にヤル気が出ない私ですが、

 

それでもやはりブログを楽しみにしている人達、

 

なんてウエストバージニア州のモスマン並みに不確かな存在のために、

 

いや、

 

もはやこれは強迫観念にも似た自縄自縛の末の焦燥感に苛まれ、とりあえず何か書いておこうと思いましたので新入荷ですこちらです。

 

 

アーリータイムズ 「ファイヤーイーター」

 

 

もう、あえてフレーバード・ウイスキーなんて紹介はいたしません。

 

シナモン・リキュールです。

 

先日購入した初めてのシナモン系「ファイヤーボール」の正気の沙汰とは思えない罰ゲームっぷりに納得が出来ず、

 

アメリカ人の舌を疑うあまり検証を余儀なくされ、

 

てかアレでいいのか?

 

シナモン系の正解ってなんだ?

 

と不安に駆られ、真実を欲し、追い込まれた挙句に手を出してしまった「類似品」です。

 

結論から言うと、

 

コレは普通になるほどなシナモンの酒なら「ファイヤーボール」が常軌を逸しているからコレ系で一番人気が「ファイヤーボール」とかいうアメリカなんて国の味覚は私にとってやっぱり異次元。

 

まぁまぁ、

 

人は人、我は我、されど仲良し、

 

ってことで。

 

日本での売れ行きはどうやら今一つのようですが、今時シナモン系の模造品が氾濫している中から当該ボトルを選んだ理由は唯一、なんか見た目がカワイイから、です。

 

それだけです。

 

牛乳ほど濃厚な割りならば、それでもやはり「ファイヤーボール」のほうが、

 

というか「ファイヤーボール」はミルク割り専用で、

 

シナモン好きな御仁には、そのままでも、その他ソーダやジンジャーエール割りでも、

 

お箸の国のバーテンダーの見地からして、こちらの「ファイヤーイーター」を推奨しておきます。

 

あ、

 

ちなみに「なんだよ?あるのかよ?だったら書いとけよ?」

 

と謎のお叱りを受けたので言っときますが、「毎冬のHBRのアレ」も用意はございますです。

 

はい。

 

喫煙者しか味わえない、この屈辱感を噛み締めながらボクは東へ。

  • 2017.12.14 Thursday
  • 13:54


薄暗く、隙間風吹き荒ぶ新幹線の喫煙室の、


独房がごとき小窓から富士山を眺めています。


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